こんにちは。かんだ整骨院の神田です。
今回は、他院さんで骨盤矯正を受けられて、坐骨神経痛と腰痛になってしまった患者さんのお話です。
『骨盤矯正』よく聞きますよね。患者さんからも「骨盤矯正って何をするのでしょうか?」お聞きすることもあります。
単刀直入に申しますと、骨盤矯正はありません。
え?と思われるでしょうが、そのことを記事にしました。最後までお読みください。
骨盤矯正で腰痛と坐骨神経痛になった女性
先日、異業種の会でご一緒させていただいた女性の経営者さんから
『骨盤矯正をしたら、坐骨神経痛と腰痛になったんですけど…診てもらえますか?』
とご相談がありました。腰痛は出産後からあるそうで、5年前にぎっくり腰で動けなくなったことも。
知り合いの紹介で骨盤矯正を受けたところ、その後から腰痛がひどくなり、さらに右のお尻から太ももの裏側、ふくらはぎまで『ビリビリ』としたシビレ感と痛みが強くなり、夜寝るのもままならなくなったそうです。
あまりにもツラく、近くの治療院でマッサージを受けたそうですが、それもよくなかったようです。
仕事もままならなくなり、本当にどうしたら良いのか困っています…
よく聞く『骨盤矯正』とは、どういったものなのでしょうか?
骨盤矯正って必要?坐骨神経痛と腰痛の原因
骨盤矯正はそもそも、医学では存在しない言葉です。
「え!本当ですか? でも、インターネットや書籍で見かけますよ?」
どなたかが造語で作られて、それが一人歩きしたのでしょう。それから巷で見かけるようになりました。
骨盤は、仙骨・寛骨・尾骨を強靭な靭帯を介してつながって構成されています。
骨盤の動く箇所は仙腸関節です。その仙腸関節は2mm程度動きますが、骨盤がぐにゃぐにゃ動く訳ではありません。
写真のように骨盤の位置が、筋肉の引っ張りとか、骨盤から下の問題で傾くことはあっても、骨盤自体が歪むのは、あり得ません。
骨盤矯正は効果があるのか?と言われると、あるのかもしれません。それは骨盤矯正と言って、マッサージや背骨の矯正など、いろいろと何かをしているのでしょうから、何らかの効果はあるかもしれません。
それにしてもマトモな医学教育を受けた先生なら『骨盤矯正』とは言わないと思います。
患者さんの身体を詳しく検査すると、右の腰から膝の裏まで、筋肉が縮んで硬くなってました。その影響で、身体が右側へ傾いてました。
筋肉は硬くなると膨張して、血の巡りが悪くなります。それによって、筋肉に栄養と酸素が行きにくくなります。その結果、腰の痛みと右のお尻から太ももの裏側、ふくらはぎまで『ビリビリ』としたシビレ感と痛みが発生したと考えます。
マッサージとは違う、坐骨神経痛・腰痛の改善方法と、患者さんへ日常生活で気を付けていただいたこと
患者さんは、右側の腰から膝の裏までの筋肉が硬くなって、身体が右に傾いているので、全身のバランスを整える整体をしました。治療を重ねることで、身体のバランスが整い、腰痛、坐骨神経痛の症状もなくなりました。(2ヶ月、5回の治療)
座り方
患者さんに日常生活で気を付けていただいたことは、座り方です。座り方が良くないと、姿勢が崩れます。その結果、全身の血の巡りが悪くなるため、腰痛や坐骨神経痛の回復に良くないからです。
その座り方はとても簡単です。下記のリンク先に詳しく書かせていただきましたので、ご覧ください。
患者さんの声
Q.何が決め手で当院を受診されましたか?
A.神田さんのお人柄が良かったので。
Q.どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?
A.腰痛
Q.実際に受診されてよかったことをお書きください。
A.知らない筋肉を知れてよかったです。一回で体がかるくなりビックリです。
まとめ
今回は、骨盤矯正で腰痛と坐骨神経痛になられた患者さんのお話をご紹介しました。骨盤矯正で〇〇が改善の文言がホームページや広告に書いてあったら要注意かもしれません。
患者さんがホームページや雑誌の広告等で、勘違いされないための注意喚起も含め書かせていただきました。骨盤矯正のキーワードで辿り着いた方の一助になったら幸いです。
【監修 柔道整復師 神田博行】