こんにちは、新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院・神田です。
このブログは、ゴルフの障害で多くみられる『腰痛』について記事にしました。その原因は『姿勢』が原因になることが多いですが、今回はS-Postur(反り腰)についてメカニズムと身体への影響、そして修正法と書かせていただきました。
ゴルフで腰痛にお悩みの方はご覧になって下さい。
マッサージで腰痛が治らない理由
当院でゴルフが関係するケガで一番多いのが『腰痛』です。ゴルフプレイヤーの腰痛の発生率はある調査によると、ゴルファーの約32%が腰痛を経験していることでした。とても多いことがわかりますね。
ゴルファーの腰痛で考えられることの一つに、『フォームの姿勢』が考えられます。TPI(タイトリストパフォーマンス研究所)によると、「クラブのスイング方法が一つであるとは信じていない。クラブのスイング方法は無限にあると信じている。しかし皆に共通する効率的な方法は一つであると信じており、それは身体がどう動くと言うことに基づいている。」といっています。つまり、身体の動きが基本となって、効率的なスイングに繋がると考えられます。
そこで、効率の良い動作を可能にする理想的なアドレスは、腰が反ったり、猫背にならないニュートラル姿勢です。その際に不良姿勢と言われる、腰が反るS-Posture(S字姿勢)と猫背のC-Posture(C字姿勢)は、効率の良いアドレスを保つことが難しく、腰痛や背部痛のリスクが高くなると言われています。
その特徴的な『姿勢』を修正することがスイングの好影響を与え、また腰痛を改善する方法であります。
「今までマッサージを受けていたが、なかなか腰痛が良くならなかった…」は、そのマッサージが腰痛の原因にアプローチ出来ていなかったからであって、マッサージが効果的ではなかったとは一概に言えないのかも知れません。
約25%のゴルファーがS-Posture
『S-posture(S字姿勢)』は、アドレスの時にお尻を出っ張らせてしまうことで、過剰に腰が反ってしまうことが原因によるスイングの不良です。
腰部周囲の過剰な腰を反る姿勢は、非常に高いストレス(緊張)を腰部周囲の筋肉にかけてしまいます。その結果腹筋の筋肉(総称して、コア筋肉と呼ばれている)が、弱くなる原因になります。
S-Postureは下位交差性症候群で起こる
S-Postureは、下位交差症候群によって筋肉のアンバランスが原因で起こります。下位交差症候群とは、臨床上で最も関係のある筋機能不全のパターンで、過活動または硬結した筋肉(腰部での怪我を引き起こす可能性のある予測可能動作パターンを作り出す)が、弱体化した筋群と組み合わさったものです。
この組み合わせは、硬い股関節を曲げる筋肉群と硬い腰部の筋肉、そして弱い腹筋と弱い臀筋が、過剰な腰の反りと突き出たお腹(反り腰)を引き起こしてしまいます。
このアンバランスな筋肉の組み合わせが、ゴルフで起こる腰痛の一つの原因になると考えられます。
下位交差性症候群は、↓に書かせていただきました。合わせてご覧ください。
スイングに与える影響は?
S-Postuerに起こりやすいバックスイングで起き上がってしまうことです。その際に起こりやすいミスは『姿勢の消失』と『リバース・スパイン・アングル』です。
姿勢の消失
姿勢の消失は、スイング中にアドレス時の際の構えの角度(前傾角度)が変わってしまうことをいいます。身体の起き上がりです。その姿勢の乱れはタイミング、バランス、リズムなどスイングの全ての要素に影響を及ぼします。前傾角度が変化しながらのスイングは、インパクト時にフェイスがスクエアになるように、手の動作に頼らざるを得ません。
その結果、プッシュアウトとフックの両方のミスが出てしまいます。
リバース・スパイン・アングル
上半身がバックスイングの最終段階で、正常な傾斜よりも過度に後ろに傾くことを言います。その結果、ダウンスイングで下半身をうまく使えないため、手打ちにつながってしまいます。その結果、パワー不足を作り出す問題に繋がるため、飛距離にも影響が出てしまいます。
また、腹筋がうまく使えてない状況なので、腰に過剰なストレスがかかりやすく、腰痛になりますので注意が必要です。
S-Postuerの修正法は?
S-Postuerの修正法は↓のブログ内『反り腰改善のためのストレッチと筋肉の強化』をご覧ください。
まとめ
ゴルフ障害の腰痛での原因に多い『アドレス時の姿勢』の不良姿勢の一つを書かせていただきました。反り腰でお悩みの方は、ご参考にしていただけたら幸いです。
また、院長はTPI(タイトリストパフォーマンス研究所)のメディカルプロを修了しております。ゴルフで起こる障害でご相談がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
【監修:柔道整復師・TPIメディカルPRO2 神田博行】