こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
前回に引き続き、ゴルフで起こる腰痛の姿勢、パート2です。
この度は、アドレス時に猫背になるとどのような問題が起こりやすいか、そして修正の方法をご紹介します。
マッサージでは良くならない姿勢
前回のブログでも書かせていただきましたが、ゴルフが原因の腰痛は『アドレス時の不良姿勢』が起因することが知られています。
効率の良いアドレスを保つことが難しいS-Postuer(反り腰)とC-Postuer(猫背)は、腰痛や背部痛のリスクが高まります。また、その影響でスイングのミスにも繋がります。
マッサージではなかなか解決が難しい姿勢不良は、このように修正することで解決の糸口が見つかります。
約33%のゴルファーがC-Postuer
『C-Posture(C字姿勢)』はアドレス時に、背中が丸く曲がってしまうことで、背中を伸ばすことが出来ない姿勢です。背中が伸びないとバックスイングターンの制限につながり、上半身が正しく回旋することが出来ません。無理矢理バックスイングを行うことになり「姿勢の消失」「フラット・ショルダー・プレーン」を引き起こす原因となります。
また、背中が伸びず回旋ができない状態でスイングを続けると、腰部を代償運動として使い出します。その腰部は前屈・後屈といった屈伸運動がメインです。腰部が回旋の代償を行うと関節に負担がかかり、腰痛になります。
C-Postuerは上位交差性症候群で起こる
C-Postuerは、上半身中心の筋肉のアンバランスで起こる上位交差性症候群により発生します。交差性症候群とは、硬い筋肉と弱い筋肉の筋機能不全を指します。
この組み合わせは、硬い胸の筋肉と背中の筋肉・首の前の筋肉と弱く抑制された首の後ろの筋肉・胸の横の筋肉が、丸い背中を引き起こします。俗にいう『猫背』です。
上位交差症候群は、↓に書かせていただきましたので、合わせてご覧ください。
スイングの影響は?
アドレスでC-Postuerになると、深いテイクバックが出来ません。ですから、バックスイングが小さくなってしまいます。上半身を捻る運動(回旋運動)が制限されるため、下半身との分離した運動がうまく出来ません。
そのため、手打ちになってしまいます。また、体幹の筋肉が効率よく動けないため、パワーが出ずらくなります。そのため、飛距離の問題も出てきます。
姿勢の消失
姿勢の消失は、スイング中にアドレスの角度が変わってしまいます。そのため、タイミング・バランス・リズムなど、スイングの全ての要素に影響を及ぼしてしまいます。これは、体全体が硬い方に多く見られます。
姿勢の消失は大変手打ちになりやすく、プッシュアウトとフックの両方のミスが出てしまいます。
フラット・ショルダー・プレーン
フラットショルダープレーンは、バックスイングでクラブの位置をずらし、ダウンスイングでスイングプレーン(スイングの軌道)にずれを生じさせ、動作の効率を低下させる可能性があります。
その結果、クラブフェースを常に直角にするために、ダウンスイング手打ちになってしまいます。これにより、スイングのパワーが失われてしまい、ボールの打撃が不安定になる可能性があります。
C-Postuerの修正法は?
C-Postuerの修正方法は↓のブログ内『効果的なストレッチと運動法』に書かせていたきました。ぜひご覧ください。
まとめ
前回に引き続き、『アドレス時の不良姿勢』の一つC-Postuerについて書かせていただきました。アドレス時に猫背になってしまい、思ったようなスイングが出来ない。また、腰や肩の痛みで悩んでいる方は、この記事を参考にしていただけたら幸いです。
最後に、院長はTPI(タイトリストパフォーマンス研究所)のメディカルプロを修了しています。ゴルフ障害でお悩みの方は遠慮なくご相談ください。
【監修:柔道整復師・TPIメディカルプロ2 神田博行】