常に変化している中での安定
たとえば私たちは自分の体温を平熱36度とか37度などといっています。 しかし体温は常に平熱を維持しているのではなく、実際には常に変化をしています(これは血圧なども同じです)。
激しく運動をしたり外部から異物としての微生物(ウイルスなど)が体内に侵入したりすると、体温はすぐに上昇します。 また早朝や空腹時には大きく下がります。
しかし体の状態が落ち着きを取り戻すと体温は平熱に戻ります。これは、外の環境が変化しても、人体は生きていく上で最も安定した状態を維持しようとして常に体温を一定の状態から大きくずれないようにすべての体内器官が協力し合って働いているからです。
また、手足に傷を負ったときには、すぐ傷をふさぎ、回復に向かおうとします。
すべての生命体が持っているこのような安定した状態を保つ能力を、ホメオスタシス(恒常性機能)と呼んでいます。
恒常性機能を維持する事で安定して生命維持が出来ます。