こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
先日、ある美容師さんが親指の付け根に痛みを感じているというお話をしてくださいました。特に調子が悪い日は、親指が引っかかるような感覚があり、無理に戻そうとすると強い痛みが出るとのことでした。
美容師さんのお仕事は、一日中はさみを使う繊細な作業が続く、とてもハードなお仕事です。特にサロンを経営されている方の場合、「手を休めた方が良い」と分かっていても、現実的に休むのは難しい状況がありますよね。
お客様の期待に応えながら経営を続けていく中で、痛みを抱えたまま日々頑張られているのだと思います。
このような症状は、腱鞘炎と呼ばれることが多いです。特に親指に起こる場合は、「ドケルバン病」として知られています。手の使い過ぎや繰り返しの動作によって腱(けん)とその周りの組織が炎症を起こし、腫れたり痛んだりします。親指が引っかかるように動きが悪くなるのも特徴の一つです。
美容師さんのように手を酷使するお仕事では、腱鞘炎が起こりやすい状況が続きます。指を休める時間が十分に取れないと、症状が悪化しやすくなるため注意が必要です。
親指の腱鞘炎に悩んでいるのは、美容師さんに限ったことではありません。手を使う時間が長い方や繰り返し同じ動作を行うお仕事の方々も、同じような悩みを抱えているかもしれません。
そこで、このブログでは腱鞘炎の背景や症状を少しでも楽にする方法について、次の記事で詳しくご紹介していきます。
腱鞘炎とは?
腱鞘炎(けんしょうえん)は、手や指を頻繁に使いすぎることで、指や手首の関節が痛くなる症状です。
手には、指を曲げたり(屈筋腱)、伸ばしたり(伸筋腱)する働きをする腱があります。この腱は「腱鞘」というトンネルの中を動きますが、手を酷使すると、腱と腱鞘の間に摩擦が起きて炎症が起こり、腫れてしまいます。
手を休めれば腫れは引きますが、使い続けると痛みが続き、指が動きにくくなることもあります。特に、指がばねのように引っかかって開かなくなる状態を「ばね指」と呼びます。
ばね指
手のひら側に痛みが出ることが多く、グー(こぶし)を作ってから指を伸ばすと、指が引っかかるようにカクンと伸びる感じがします。
進行すると指の付け根が痛くなり、重症になると指を自分で伸ばせなくなることもあります。どの指でも起こりますが、親指が最も多く、次に中指や薬指に見られます。
親指の腱鞘炎(ドケルバン病)
親指の付け根が痛くなるタイプで、小指側に手首を曲げると痛みを感じるのが特徴です。この場合、親指を伸ばしたり開いたりする動きがしにくくなります。
親指の腱鞘炎に対してご自身で出来ること
腱鞘炎が使い過ぎが原因で、指の曲げ伸ばしをあまり行なわないことが分かっていてもお仕事はなかなか休めませんよね…そこで、腱鞘炎の症状が症状が軽快する体操をご紹介します。
※この体操で痛みが出る場合は行わないでください。
まとめ
いかがでしたか?
今回の動画は、親指の腱鞘炎・ばね指に対する症状と体操をご紹介いたしました。
美容師さんや親指を酷使する方お仕事の方の腱鞘炎が少しでも緩和されることを願っております。
お仕事や家事でお忙しいとは存じますが、体操を動画をご覧になってご一緒に実践されてくださいね。
もしこの体操を実践されても思い通りにならない時は、他に原因があるかもしれません。その時は、当院の整体治療がお役に立てるかもしれません。遠慮なくご相談いただけたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
【監修:柔道整復師 神田博行】