こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院。神田です。
先日インターネット配信のポッドキャストで、『人生には2回の老化の転機がある』と聞いたので、少し調べてみました。
老化は誰しにも平等に進んでいくものですが、少しでも遅らせれば良いですよね。
私たちの体は常に一定のペースで老化しているわけではありません。最新の研究によると、人生には老化が急激に進む2つの重要な時期があるようです。
この記事では、スタンフォード大学とシンガポール南洋理工大学の研究チームによる画期的な発見について詳しく見ていきましょう。
研究の概要
科学誌「ネイチャー・エイジング」に発表されたこの研究は、25歳から75歳までの108人を対象に行われました。研究チームは3〜6ヶ月ごとに被験者の血液、便、皮膚、鼻咽頭の粘液を採取し、数年間にわたって分子レベルでの変化を観察しました。
驚きの発見:2つの「老化の転機」
研究結果によると、人生には2回の「老化の転機」があることが明らかになりました。
- 44歳頃の転機
- 60歳頃の転機
これらの時期には、体内の分子(RNA、タンパク質、マイクロバイオーム)に急激な変化が起こるのです。
すなわち、組織をつなぎとめるタンパク質が変化して、そのために皮膚や筋肉、心血管系の変化が起こると思われます。
44歳頃の変化
- カフェインやアルコールの代謝能力が低下
- 脂質代謝の変化により、筋肉の損傷や脂肪蓄積のリスクが増加
- 心血管系に関連する分子の変化
60歳頃の変化
- サルコペニア(筋肉量の減少)のリスク増加
- 免疫調節や腎機能、炭水化物代謝に関連する分子の変化
- 心血管疾患、腎臓病、2型糖尿病などのリスク上昇
この研究結果は、特定の年齢で起こりやすい健康問題の理由を説明する手がかりとなります。
例えば、アルツハイマー病の発症率が60歳を過ぎると急増する現象なども、この研究結果と関連している可能性があります。
私たちにできること
研究者たちは、これらの「老化の転機」に近づいたら、ライフスタイルの調整が重要だとアドバイスしています。
- 飲酒量を減らす
- 運動量を増やす
- 筋力トレーニングを取り入れる
普段から習慣にしたいものです。
まとめ
この研究は、私たちの体が年齢とともにどのように変化するかについて、新しい洞察を提供しています。
40代半ばと60代前半という2つの重要な時期を意識し、適切な対策を取ることで、より健康的な老化プロセスを目指すことができるかもしれません。
研究者のスナイダー教授は「私たちはまだ健康なうちに、ライフスタイルを調整する努力をしておくべきだろう」と述べている。
健康的な生活習慣を若いうちから身につけ、これらの「老化の転機」に備えることが、長期的な健康維持の鍵となりそうです。
【監修:柔道整復師 神田博行】