こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
寒くなると、しもやけで手足が痒くなる経験はありませんか?私は20代にスノーボードが趣味で、毎週のように滑りに行っていたのですが、毎年手足のしもやけに悩まされていました。
とにかく痛痒くて辛かったです。
また、気温が10℃を下回ってくると、当院に来院される患者さんから「しもやけが痒いんです!」とよくお聞きします。
そこで、いつも患者さんにお話しする『しもやけの原因や対処法、予防法』をブログにまとめました。ぜひ、ご一読ください。
しもやけの原因となりやすい人
しもやけは、寒い季節に手足の指や耳など、体の末梢部分が赤紫色に腫れる症状です。これには痛みや痒みが伴い、重症化すると水ぶくれができ、場合によってはそれが破れて潰瘍を引き起こすこともあります。
しもやけの原因
原因は、寒さに晒された際、身体の温度を下げないように血液を内臓に集中させようとすることにあります。このため、手足などの末梢部分の血流が減少し、皮膚の温度が下がります。
皮膚温度が下がると、皮膚組織が損傷し、炎症反応が引き起こされます。しもやけの典型的な症状である『赤み、腫れ、かゆみ、痛み』はこの炎症反応によるものです。
また、寒い環境から離れ、暖かい場所に移動すると血流が戻り、炎症が悪化することもあります。
また、手足の血行不良だけでなく、汗をかいたり手を洗った後に皮膚表面に水分が残ることも一因です。水分が蒸発する際に皮膚から体温が奪われると、しもやけが発生しやすくなります。
特に水仕事をする方々がしもやけに悩まされることが多いのは、このためです。
皮膚の水分をしっかりと拭き取り、その後にクリームを使って手や足を優しくマッサージすることで血行を促進し、しもやけのリスクを軽減することが効果的です。
しもやけになりやすい人
しもやけは主に温度差によって引き起こされますが、同じ環境で過ごしていても、しもやけになる人とならない人がいますよね。
しもやけになりやすい人は、血行が悪く冷えやすい体質の人や、汗をかきやすい人です。また、水分や栄養不足もしもやけのリスクを高めます。これらの要因は末梢の血液循環を悪化させ、しもやけを引き起こしやすくします。
さらに、しもやけは遺伝的な要素も関係しており、ご両親のどちらかがしもやけになりやすい場合、子供にも同様の傾向が見られることがあります。
安心していただきたいのは、しもやけが通常、重篤な状態になることは少なく、自然と治癒することが多いという点です。しかし、症状がひどい場合や繰り返し発生する場合、特に水ぶくれができて破れてしまった場合には、感染症のリスクも高まります。その際は、皮膚科での医療治療が必要になることもあります
しもやけの予防と対処法
霜焼けの予防法
血行促進
優しいマッサージや適度な運動は血行を良くするのに効果的です。これは寒冷環境における末梢部への血流減少を防ぎます。きつい靴や服を避けることも血流を妨げることを防ぎます。
適切な防寒対策
防寒具の着用は体を寒さから守り、血流を保つために重要です。濡れた手袋や靴下は早めに交換し、冷えと湿気を避けることでしもやけのリスクを低減します。
栄養と食事
バランスの良い食事、特にビタミンEの摂取は、皮膚の健康を維持し、しもやけを予防するのに役立ちます。
ビタミンEには抗酸化作用があり、皮膚の修復と保護に重要な役割を果たします。
ビタミンEを多く含む食物は、卵、アーモンド、オリーブオイル、胚芽油、アボカド、大豆、うなぎ、かぼちゃ、全粒穀物などが挙げられます。
しもやけの対処法
患部の温め方
患部をぬるま湯でゆっくり温め、熱いお風呂やお湯は避けます。急激な温度変化は皮膚に刺激を与え、炎症を悪化させる恐れがあるためです。ゆっくり温めることで血流が促進され、症状の緩和に効果的です。
軟膏の使用
しもやけの血行不良に最もよく使われるのは、「ビタミンE」を主成分とする軟膏やクリームです。 脂溶性のビタミンEは、末梢血管を拡張させ、しびれなどをやわらげる作用があり、しもやけの症状改善も期待できます。
栄養
予防でもご紹介しましたが、ビタミンEを多く含む食品を摂ることで、しもやけの寛解に繋がると考えます。
まとめ
しもやけは寒さによる血流減少から生じ、末梢部分の赤みや腫れ、痛み、かゆみが特徴です。体質や環境、特に冷え性や水分残留による体温低下が発症リスクを高めます。
予防には血行促進、適切な防寒対策、ビタミンE豊富な食事が有効です。
対処法としては、患部をぬるま湯で温め、ビタミンE含有の軟膏を使用することが推奨されます。重症化する場合は医療機関の治療が必要です。
最後に、当院ではツラいしもやけに対する施術を行なっております。方法は、特殊な医療機器で微弱な電流を流すことで、症状緩和を狙います。
また、お身体のバランスを整体で整えることで、血の巡りが良くなり、冷えの緩和が期待できます。
どうぞご相談くださいませ。
(監修:柔道整復師 神田博行)