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曇天だと気持ちが乗らず体調が優れない——秋冬の「のらなさ」を整えるやさしい方法

こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、院長の神田です。

「曇天だと気持ちが乗らず気分が優れない」——空がどんよりするだけで、体も気分も重くなる。仕事に取りかかるまで時間がかかる、集中が続かない、甘いものや温かい飲み物ばかり手が伸びる。秋〜冬にかけて、こんなお声をよくいただきます。

多くの場合、心身の不調はひとつの原因ではなく、**太陽光の不足・睡眠リズムの乱れ・ストレス・姿勢(体の歪み)**などの要素が重なって生じると考えられます。ここでは専門語をできるだけ避け、仕組みの整理と、自分でできる短時間の整え方をご紹介します(病名の診断は医療機関でご相談ください)。

目次

原因とメカニズム

「曇天だと気持ちが乗らず優れない」背景には、次のようなメカニズムの重なりが想定されます。

1) 光が減ると、体内時計がゆるみやすい

秋冬は日照時間が短く、朝の光が弱い日が続きます。すると、睡眠ホルモンや体温のリズムが後ろへずれやすく、寝起きが重い/日中ぼんやりする/夕方にだるさが増すといった「のらなさ」につながることがあります。季節の変化に伴って気分が落ち込みやすい状態(季節性の抑うつ)では、朝の光刺激や生活リズムの整えが役立つとされています。

2) 交感神経の張りつめ+活動量の低下

寒さや天候で外出が減ると、筋活動や呼吸が浅くなり、体内の“目覚めスイッチ(交感神経)”が必要な時に上がらず、不要な時に上がりすぎるといったアンバランスが起きやすくなります。結果、やる気が出ないのに頭はそわそわ、疲れるのに眠りは浅い——そんな状態が続くことがあります。

3) 姿勢(体の歪み)と気分の双方向性

うつむき姿勢や肩すぼめが続くと、呼吸が浅くなり、胸・首の筋がこわばります。姿勢は気分にも影響しやすく、曇天の日はとくに丸まりやすいので、胸をひらく動きをこまめに挟むだけでも体内のリズムが整い、取りかかりやすさが変わることがあります。

4) 注意したいサイン(受診の目安)

「2週間以上つづく強い落ち込み/睡眠・食欲の大きな変化/何をしても楽しめない」「仕事や家事が回らない」「自分を傷つけたい思いが浮かぶ」などがある場合は、医療機関(精神科・心療内科等)での評価をご検討ください。季節に関連した抑うつ(SAD/季節性情動障害)では、医療的支援や専門的な認知行動療法、薬物療法、医療機関での光療法が検討されることがあります。

放置リスクと誤解の解消

「のらないから、何もしない」が続くと、生活リズムがさらに後ろへずれ、筋活動も低下して、ますます取りかかりづらくなる——そんな負の循環に入りやすくなります。

よくある誤解をやさしく整理します。

  • 「気合いでなんとかする」:意思の問題ではなく、光・睡眠・姿勢・交感神経の条件が合わないと「のらなさ」は続きやすいです。小さく整える工夫が近道です。
  • 「ストレッチだけで必ず良くなる」:伸ばすことは助けになりますが、朝の光刺激・就寝前の光を弱める工夫・こまめな姿勢リセットなど、生活全体の調整とセットが効果的です。
  • 「高照度のライトを買えば安心」:医療用の光療法は照度・距離・時間の設定が重要です。持病(とくに双極症など)がある方や、導入に迷う場合は医療機関へ相談をおすすめします。 当院はバキバキする矯正や“その場かぎり”の強いもみほぐしは行わず、神経の反射を活用したやさしい施術で、整えやすい土台づくりをお手伝いします。必要に応じて医療機関とも連携します。

自分でできる対処法

以下は道具いらず・短時間で取り組めます。痛みや強い不調がある場合は無理をせず量や時間を調整してください。

〔朝:光+からだの“起動”ルーティン〕

 - 目的:体内時計を前にそろえ、午前中の“のり”を作る。  - 手順:1) 起床後できるだけ30分以内に窓際または屋外で5〜15分の自然光を浴びる(曇天でもOK)。2) 立位で胸をひらく小さな伸びを5呼吸、あごは引きすぎない。3) 温かい飲み物で胃腸を起こし、軽い散歩を5〜10分できると◎。  - 注意点:目の病気治療中の方は主治医の指示に従う。医療用ライトの使用は医療機関に相談。  - 所要時間目安:合計5〜15分。

〔日中:60〜90分ごとの“姿勢リセット+呼吸”〕

 - 目的:うつむき姿勢をこまめにほどき、交感神経の張りつめを和らげる。  - 手順:1) イスで坐骨を感じ、骨盤を前後に小さく5回ゆらしてニュートラルへ。2) 鎖骨を左右に広げる意識で胸を1cmだけひらく→鼻から4秒吸って6〜8秒吐くを5呼吸。3) 窓の外や遠くの景色に20秒視線を移す(目の休憩)。  - 注意点:胸を張りすぎて腰を反らさない。めまいを感じたら呼吸回数を減らす。  - 所要時間目安:1回1〜2分(60〜90分ごと)。

〔就寝前:光と刺激をしずめる“夜の支度”〕

 - 目的:寝つきと中途覚醒を妨げる要因を減らし、翌朝の「のり」を作る。  - 手順:1) 就寝1時間前から画面の明るさを下げ、部屋の照明をやや落とす。2) ぬるめの入浴や足湯の後、ベッドで4-6呼吸のゆっくり呼吸。3) 明日のタスクは紙に3行だけ書き出し、不安の反芻を手放す。  - 注意点:寝酒・就寝前のカフェイン・ニコチンは避ける。  - 所要時間目安:合計10〜15分。

よくある質問(FAQ)

Q1. どのくらい通えば良いですか?

A1. 状態により異なりますが、まずは週1回を2〜4週ほど。姿勢・呼吸・生活リズムの整えを確認しながら、間隔を調整します。

Q2. 施術は痛くありませんか?

A2. 当院は神経の反射を活用した優しい施術が基本です。バキバキする矯正や“その場かぎり”の強いもみほぐしは行いません。姿勢(体の歪み)や呼吸、日中の過ごし方まで一緒に確認します。

まとめ

  • 曇天だと気持ちが乗らず優れないのは、光不足による体内時計の乱れ・交感神経のアンバランス・姿勢(体の歪み)・ストレスが重なって起きると考えられます。
  • 朝の光+小さなからだの起動/日中の姿勢リセット/就寝前の減光を毎日こまめに。つらさが2週間以上続く・生活に支障が強い場合は医療機関での評価をご検討ください。
  • 当院は、やさしい施術とセルフケアの二本柱で、無理のない日常復帰を一緒に目指します。できるところから一歩ずつ整えていきましょう。 お困りの方は 【電話】または 【LINE公式】へ。インターネット予約も承ります。

【監修:柔道整復師 神田博行】

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参考文献

  • 厚生労働省(EJIM)「季節性情動障害に対する補完療法について」/https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/communication/c03/48.html
  • National Institute of Mental Health: Seasonal Affective Disorder/https://www.nimh.nih.gov/health/publications/seasonal-affective-disorder
  • NHS UK: Seasonal affective disorder (SAD)/https://www.nhs.uk/mental-health/conditions/seasonal-affective-disorder-sad/overview/
  • 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」/https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
かんだ整骨院 神田博行
院長
1974年1月 旧新津市生まれ
・北信越柔整専門学校卒
・柔道整復師(厚生労働大臣免許第32245号)
・講道館柔道弐段
・TPI Lv.2メディカルプロフェッショナル(タイトリストパフォーマンス研究所)
・脳医学BASE研究会
・趣味 ロードバイク、食べ歩き、whisky・cognac・armagnac

『臨床経験26年以上の知識と経験で、あなたの健康に寄与いたします』

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〒950-0925 新潟県新潟市中央区弁天橋通1丁目4-33 湖南ビル102号
かんだ整骨院
電話番号 025−211−9541
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