こんにちは、新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
頸椎椎間板ヘルニアによる首の痛みやしびれ…本当につらいですよね。
朝起きるたびに感じる首の重だるさ、腕に走るしびれで夜も眠れない、集中できない…
そんな毎日から、少しでも解放されたいと願っていらっしゃるのではないでしょうか。
湿布を貼ったり、薬を飲んだり、マッサージを受けたり…
それでもなかなか症状が改善しないのは、あなたのケアが間違っているわけではありません。もしかしたら、首の症状の背景に「脳のストレス」が隠れているという、意外な真実があるのかもしれません。
頸椎椎間板ヘルニアって、そもそも何?主な原因と症状
頸椎椎間板ヘルニア(首の椎間板ヘルニア)は、首の骨と骨の間にあるクッション材「椎間板」の中身が飛び出し、近くを通る神経を圧迫してしまうことで起こります。この圧迫によって、さまざまな不快な症状が現れるのです。

頚椎椎間板ヘルニアの主な原因
頸椎椎間板ヘルニアが起こる背景には、いくつかの代表的な原因があります。
- 加齢による変化: 年齢を重ねると、椎間板の水分が減って弾力が失われ、ひび割れが起きやすくなります。これは、椎間板の退行性変化と呼ばれ、ヘルニアの最大の原因の一つです。
- 外的要因(外傷やスポーツ): 交通事故や転倒、激しいスポーツの最中の衝撃など、首に強い力が加わることで、急に椎間板の中身が飛び出す「急性ヘルニア」が起こることもあります。急激に症状が出たヘルニアでは、外傷が引き金となっている場合が多いです。
- 日常の姿勢や習慣: 実は、私たちの普段の姿勢や習慣も大きく影響します。
- 長時間のデスクワークやスマホ操作: 首を前に突き出した姿勢(いわゆる「ストレートネック」や「スマホ首」)を長く続けることは、首の骨や周囲の筋肉に慢性的な負担をかけます。これは、首の本来のカーブ(生理的弯曲)を失わせ、椎間板に余計な負荷をかけ、ヘルニアのリスクを高めると考えられています。
- 不適切な枕や寝姿勢: 高すぎる枕や、うつ伏せで長時間寝るなども、首に負担をかけてしまうことがあります。
このように、加齢、外傷、そして毎日の姿勢習慣が重なり合って、頸椎椎間板ヘルニアは生じることが多いのです。
頸椎椎間板ヘルニアの主な症状
頸椎椎間板ヘルニアによって神経に影響が出ると、次のような症状が出ることがあります。
- 首の痛み・こり:
- 首の後ろ側が重だるい、動かすと痛い。
- 首を一定方向に倒すと悪化することが多い。
- 肩や腕への放散痛(ほうさんつう):
- 首から肩、腕、指先にかけてピリピリ・ジンジンと響くような痛み。
- 電気が走るような感覚や、神経が引っ張られるような不快感。
- しびれや感覚の異常:
- 指先の感覚が鈍くなる。
- 触っても感覚が薄い、チクチクするなど。
- 腕や手の力が入りにくい:
- ペットボトルのキャップが開けづらい。
- 箸やペンがうまく使えない、など。
- 手の細かい動きが苦手になる(巧緻運動障害):
- ボタンを留める、鍵を回すなど細かい作業がしにくくなる。
症状が軽い場合は首のこりや肩の違和感だけで済むこともありますが、症状が強くなると腕の筋力低下やピリピリ・ジンジンが強くなっていく場合もあるため、早めの対応が大切です。
現代社会のストレスが、あなたの首に影響を与えているかもしれません

「頸椎椎間板ヘルニア」でつらい症状に悩まされているあなたは、首や腕の痛み、しびれに苦しんでいらっしゃるかもしれません。マッサージや薬、リハビリを受けてもなかなか良くならない…
そんな経験はありませんか? もしかしたら、その原因は「脳のストレス」にあるかもしれません。
20万年前の脳と現代社会のギャップ
私たちの脳は、もともと約20万年前の旧石器時代、つまり「生き残るため」に進化してきました。獣から逃げ、食べ物を探し、命をつなぐために設計された、いわば**“原始的な脳”**です。
しかし、現代は情報社会。命の危険こそ少ないものの、スマホやパソコンに追われ、仕事の締め切りや会議、終わらないメール対応など、常に情報とストレスにさらされています。
この現代社会に、私たちの脳は「生きる」という基本的な機能は変わらないまま、適応しようと必死に頑張っています。
「人間脳」と「生物脳」のミスマッチが体調不良を招く
私たちの脳には、大きく分けて2つの役割があります。
- 生物脳(脳幹・辺縁系): 命を守るための原始的な脳。
- 人間脳(大脳新皮質): 論理的思考や創造性を担う、人間特有の脳。
ここで問題が起きます。人間脳は、現代社会の仕組み(仕事や情報過多など)に適応しようと努力しますが、生物脳は、本来「自然の中で生きる動物」として私たちの体を守ろうとします。
この2つの脳は、それぞれ目的が異なるため、互いに方向性がぶつかってしまうのです。
生物脳は、この矛盾を「何かがおかしい」「これ以上無理は危険だ」と「違和感」として感じ取り、私たちに「警告信号」を送ります。この信号を無視して無理を続けると、脳のバランスが崩れてしまうのです。
ストレスが血管を締め付け、首の症状を悪化させる
脳が慢性的なストレスを感じ続けると、私たちの体は常に「戦うか逃げるか」の緊張モードに入ってしまいます。これは、体をすぐに動かせるようにするための反応で、「交感神経」が常に優位な状態になることを意味します。
この交感神経が優位な状態が続くと、血管がギュッと締め付けられ、血の巡りが悪くなります。すると、体の隅々まで新鮮な酸素や栄養が行き渡りにくくなり、特に首や肩の筋肉が常に緊張しやすくなります。
「回復」や「修復」が十分にできない状態が続くため、首の筋肉のコリや硬さが解消されず、これが頸椎への負担を増やし、すでに抱えているヘルニアの症状を悪化させてしまう可能性があるのです。
交感神経が優位な状態が続くと、こんな体の変化が現れます。
- 体が歪んでしまう
- 血流が悪くなり、酸素と栄養に影響が出て筋肉や神経に問題が生じる
- 呼吸が浅くなる、乱れる
- 疲労がなかなか取れない
- 漠然とした不安を常に感じ、すっきりしない
- そして、首や肩の慢性的なコリや痛み、しびれが続く
これらの変化は、まさに「脳ストレス」があなたの体に影響を与えている証拠です。体のコリや痛みだけを直接アプローチしても根本解決に至らないのは、こうした脳と体のつながりがあるからです。
もしあなたが頸椎ヘルニアの症状で悩んでいるなら、日々のストレスと脳の疲労が、その症状を長引かせている可能性を考えてみてください。脳の健康と体の回復は密接に関わっているのです。
頸椎ヘルニア、手術だけが選択肢ではありません

「ヘルニア=手術」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、ご安心ください。頸椎ヘルニアと診断されても、実は多くの患者さんは手術をしなくても改善することが分かっています。
保存療法で期待できる効果とエビデンス
手術をしない治療法を「保存療法」と呼びます。保存療法には様々な手段がありますが、総じて言えるのは
「多くの頸椎ヘルニア患者さんは、これらの非手術的な治療で時間とともに改善する」
という点です。実際、約83%の患者さんが3年以内に自然に改善すると報告されており、特に最初の4~6か月で症状の大部分が軽くなることが多いとされています。焦らず、根気強くリハビリ保存的な治療や生活改善に取り組むことが大切です。
世界的に見ても、手術はごく一部のケース
「手術になるのはどれくらいの割合なんだろう?」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。実は、国際的なデータを見ても、頸椎ヘルニアで手術が必要になるのは全体の約26%ほどと推定されています。
つまり、4人中3人は手術せずに治っているのです。
多くの場合、激しい痛みや麻痺が続くごく一部の方や、保存療法を数ヶ月試しても改善が見られない場合に、手術が検討されます。国際的なガイドラインでも、「初回治療は保存的に行い、効果が乏しい場合に限って手術を検討する」という流れが標準的です。
もちろん、手術が必要なケースも確かに存在します。例えば、保存療法を6~12週間試みても激痛や麻痺が改善しない場合、また日常生活もままならないほど痛みが強い場合などは手術が検討されます。
最終的に手術が必要かどうかは症状の経過と専門医の判断によりますので、不安な場合は主治医と十分に相談する必要があります。
頸椎ヘルニアの際に避けるべき行動・生活習慣
頸椎ヘルニアと付き合う上で、日常生活で「これは避けた方がよい」という動作や習慣があります。無理をすると症状が悪化しかねませんので、以下のポイントに注意が必要です。
- 首に過度な負担がかかる動作を避ける: 重い物を持ち上げる、特に頭より高い位置に持ち上げる動作は首に大きな負荷をかけます。ランニングやジャンプなど衝撃の強い動きも、首の椎間板に大きな力がかかるため注意が必要です。
- 首の過度の動き(特にひねり・反らし)に注意: 急な首のひねりや激しい動きは神経をさらに圧迫しかねません。極端に上を向く動作や、首を激しく振るような動きは控えましょう。普段の生活でも、振り向くと痛みが走るようなら体ごと向きを変えるようにし、痛みを感じる可動域を超えて首を動かさないことが大切です。
- 長時間の不良姿勢を避ける: スマホやパソコンを見るときのうつむき姿勢は首に負担大です。首を前に突き出した姿勢は、頸椎ヘルニアの症状悪化につながりやすいため、長時間続けないようにしましょう。デスクワークの際はモニターの高さを目線と同じくらいに調節し、1時間に一度は休憩して肩や首をゆっくり回すと良いです。
- 痛みが増す動作は「今は」我慢: 日常生活の中で「これをすると首や腕がジンと痛む」という動きがあれば、それは身体からの警告サインです。痛みが強い間は無理をせず、家事や仕事も可能な範囲で動作を工夫しましょう。
ご自身の体の声を聞きながら、無理のない範囲で生活しましょう。
「~してはいけない」と神経質になりすぎるとストレスになりますので、できない動作は周囲に助けてもらいつつ、できる範囲で日常を続けてくださいね。
ストレスと体の歪みを整える、当院の独自アプローチ

ここまでお読みいただき、頸椎ヘルニアの症状と、それが脳のストレスとも深く関係していることを感じていただけたでしょうか。
当院では、あなたのつらい頸椎ヘルニアの症状に対し、単に首の痛い部分だけを見るのではなく、「脳のストレス」と「体の歪み」の関連性に着目したアプローチを行っています。
もし、あなたが
- どこに行っても改善しない首の痛みやしびれに悩んでいる
- 薬やマッサージだけでは根本的な解決にならないと感じている
- 手術はできるだけ避けたいと考えている
- ストレスが体に影響しているのでは?と感じている
と感じていらっしゃるなら、ぜひ一度当院にご相談ください。
当院では、神経の反射を利用し、体に負担をかけずに歪みを整えることで、脳と体の連携をスムーズにし、あなた本来の回復力を引き出すことを目指します。
自律神経の乱れからくる交感神経の優位な状態を調整し、血流の改善や筋肉の緊張緩和を図ることで体の歪みが整い、頸椎ヘルニアの症状を根本から和らげるお手伝いをさせていただきます。
あなたのつらい症状が少しでも楽になり、笑顔で毎日を過ごせるよう、全力でサポートいたします。
まずは、お気軽にお問い合わせください。あなたの症状と真剣に向き合い、最適な改善策を一緒に見つけていきましょう。
【監修:柔道整復師 神田博行】