こんな「寝違え」の症状でお困りではありませんか?
- 痛みがひどくて、首が動かせない
- 痛みが強すぎて、頭痛までしてしまう
- 枕が合わずに寝違えた
- 寝違えを何度も繰り返している
- 首から背中にかけて広範囲で痛い
朝起きたら、急に首が動かなくなった…そんな経験、本当につらいですよね。
これから仕事や家事が待っているのに、あるいは楽しみにしていた旅行が控えているのに、「この痛みはいつ治るんだろう」と不安になったこともあるかもしれません。
痛みで思うように動けない朝は、一日のスタートがとても憂うつに感じられるものです。
この記事では、寝違えの原因や正しい対処法をわかりやすくお伝えします。ぜひ最後までお読みいただき、不安を少しでも解消していただければ幸いです。
寝違えとは?
寝違えとは、朝起きたときに突然首や背中に強い痛みを感じる状態のことです。
特に、首を動かそうとすると激痛が走り、動かしにくくなるのが特徴です。この痛みが数日続くこともあれば、場合によっては2週間ほど長引くこともあります。
また、転倒やぶつかった衝撃で似たような痛みが起こる場合がありますが、これらは「首の捻挫」や「むち打ち症」と呼ばれる別の症状です。これらについては、別の記事で詳しくご説明します。
寝違えの原因は肩こり?
「寝方が悪かったのかな?」「枕が合わなかったのかも」と考える方が多いですが、実はそれらは引き金にすぎません。根本的な原因は、体が歪みバランスが崩れて肩や首の筋肉に疲労や緊張がたまっていることが多いのです。
肩こりが寝違えを引き起こす理由
肩こりの原因は、日常生活で首や肩の筋肉に負担がかかった掛かって筋肉が硬くなった状態です。例えば
- デスクワークや長時間のスマホ操作
- 猫背や悪い姿勢
- ストレス
- 長距離運転
- 寒さ
このようなことが要因です。いわゆるバランスが姿勢が崩れ、体が歪んだ状態です。
成人の頭は体重の約8~10%の重さがあると言われています。体重が50kgの人の場合、頭の重さは約4~5kg。これはちょうどスイカ1個分に相当します。
この重い頭を支える首や肩の筋肉に、体が歪んだ状態だと、さらに筋肉に負担がかかり、筋肉が硬くなり、血流が悪化します。
その結果、肩こりや首の痛みが起こりやすくなるのです。
このように筋肉が硬くなった状態で、枕や寝具が合わないあるいは不自然な寝姿勢が加わると、寝違えを引き起こすことがあります。
寝違えによる痛みは、軽い場合は2~3日で改善することもありますが、長い場合は2週間ほど続くことがあります。この間、適切な対処を行うことが重要です。
寝違いでやってはいけないこと
首は、神経や血管が集中している急所でもあり、関節の構造としてはとても不安定です。
ですから、首は揉んだり引っ張ったりするのと、予想しない筋緊張や痛みにつながる事がありとてもリスキーです。良かれと思ってやったことが逆効果になりますのでお気をつけください。
寝違えの正しい対処法
首の動きのない運動療法
- 身体を真っ直ぐにして立つ(座る)
- 頭につけた手に対して押し合う。
- 押し合っている時は頭が動かないように、真ん中に保つ。
- 5秒保持する。
- これを全方向で、20回繰り返す。
この運動は安全に首周囲の筋肉の筋力向上を狙い、緊張の除去・血液循環の改善が期待できる運動となっております。
この運動を等尺性運動と言います。関節を動かさないで筋肉に力を入れる( 収縮させる) 運動で、少ない動きでできる筋肉のトレーニングです。筋肉が伸び縮みせず長さが変化しないので、「等尺性」という名前がついています。
まとめ
寝違えは、肩や首の筋肉が限界に近づいているサインかもしれません。この機会に生活習慣を見直し、肩こりや寝違えの予防を始めてみませんか?
もし寝違えが長引く、あるいは頻繁に繰り返すようであれば、一度専門家に相談されることをお勧めします。
もちろん、当院でも治療可能ですので、遠慮なくご連絡くださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【監修:柔道整復師 神田博行】