こんにちは、かんだ整骨院の神田です。
今回はワラーチについて記事にしました。
と言いますのも、先日マラソン愛好家の患者さんとお話ししているときに、ワラーチの話題になりました。
2014年の頃にワラーチを自作し、患者さんにも作って差し上げていたこともあり、その作業工程をお伝えしたくて記事にしました。また、ワラーチを使用する際の注意点も書かせていただいております。
ご一読いただけたら嬉しいです。
ランニングとワラーチ
ワラーチをご存知ですか?
ランニング愛好者の方は、聞いたことがあるかも知れません。草履のような、サンダルのような履き物です。
2010年に発刊された『BORN TO RUN 走るために生まれた』で、ベアフッド(素足)ランニングがアメリカで火がつき、その後日本でも話題になりました。本の中で登場する、メキシコの山岳地帯を走り回っても故障しない、タラマウア族が履いている『ワラッチ』が原型でワラーチが商品化されました。
ワラーチでランニング障害や身体の歪みが良くなるのでは?
と、当時は色々と情報を得ながら手探りで使っていました。そんな時に木村東吉さんのホームページに辿り着きました。そこで自作したのが最初です。
ワラーチで走る時の注意点【フォアフット】
後ほどワラーチの作り方をご紹介しますが、ワラーチは、ペラッペラのソールと紐でしか構成されない履き物です。日頃ハイテクシューズに慣れている私たちは、いきなり履いて走り始めるのは、とてもハードルが高いと思います。
私も履き始めは、ふくらはぎが強烈な筋肉痛になりました。
ワラーチで故障なく楽しむために、接地のポイントをお伝えします。
ワラーチで走る時は、フォアフットやミッドフットで接地を行う走法になります。
フォアフット
・つま先(どちらかというと小趾球)から着地する
・スピードが出やすく、関節への負担も少ない
・身に付ける難易度が高い
ミッドフット
・足の裏全体で着地する(カカトからではない)
・関節への負担が少ない
・ある程度の脚力が必要
また、ふくらはぎやハムストリングの脚力が弱い人は、最初メチャクチャ筋肉痛になります。少ない使用時間(5分)から徐々に伸ばしてください。そうしないと、必ずと言って良いほど故障します。(私がそうでしたw)
ワラーチを履いてランニングして違和感の出る箇所は、筋力の弱さ・フォームの乱れです。自分と向き合って身体を労わりながら楽しいランニングをするためのツールだと考えてご利用されることをオススメします。
ビブラムソールで作る自作ワラーチ
では、実際にワラーチを作っていくためのパーツと手順をご紹介します。
- ビブラムソールシート
- イノアック ペレマット 又は ウエットスーツ素材のシート
- 真田紐orパラコード(4mm)
- ゴムに使えるボンド
- A4用紙 2枚
この記事を書いている現在は、Amazonで全て揃います。
- ハサミ
- 紙やすり
- 穴を開けるポンチ(100均でok)
- 白の筆記用具(クレヨン、クレパス)
- ローラー(あれば)
型紙を起こす
A4用紙の上に立って、足形を書き写してください。
型紙からパーツを作る
ビブラムソールに型紙でマーキングし、よく切れるハサミで切り取ります。
ソールにペレマットを貼り付ける
接着強度を高めるために、ソールの内側に紙やすり等で傷を付けます。私は、千枚通しで傷を付けました。
接着面にボンドを塗り、貼り付けます。ボンドは、ゴム用で貼ってください。
貼り付けたら、ローラーがあればゴリゴリします。重しをして接着が落ち着くのを待ちます。
接着したら、ハサミでペレマットを切り出します。
紐を通す穴の位置を決める
切り出したソールに乗って穴の位置を決めます。
鼻緒の部分は、親指と人差し指の間です。外側は、外くるぶしと内くるぶしの下です。
鼻緒に紐を通す
場所が決まったら、ポンチで穴を開けます。
真田紐は8ノットで結びます。パラコードは、玉結びでボール状にします。見やすい動画を載せておきます。
完成
履き方ですが、紐を 外の穴→かかとを通って→内側の穴→足の甲の紐を経由して結びます。
実は、紐のこれといった方法が無いwので、色々と試してください。
まとめ
ワラーチは自分の身体を鍛えてくれるツールだと思っております。ご興味のある方は自作してみてくださいね。
かんだ整骨院ではランニング障害をはじめ、スポーツ全般の故障をサポートさせていただきます。
もし故障してしまったり、古傷が心配でしたら、スポーツを楽しむ上で身体のメンテナンスは大切ですので、ご相談いただけたらと思います。
【柔道整復師 神田博行 監修】