こんにちは!新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
今回のブログは、寒い環境でお仕事などをされていると『肩こり』がつらくなる方へ向けて書かせていただきました。
冬本番、寒いのは気持ちも下がり気味になりやすいですよね。
このブログをご覧いただき、肩こりも気分も上げていきましょう!
ご一読くださいませ。
寒さが厳しいと肩こりがつらくなる…
寒い季節、特に野外でのお仕事や、生鮮食品を扱うために暖房を控えている環境で働いている方にとって、肩こりがつらくなることはありませんか?
寒さで体が冷えると筋肉が硬くなり、もともと肩こりがある場合、その症状がさらに悪化することがあります。そして、肩こりがひどくなると、頭痛まで引き起こしてしまうことも…。
「寒いだけでもつらいのに、肩こりや頭痛まで感じて仕事が手につかない…」とお悩みの方も多いはずです。
そこで、寒さが肩こりを悪化させるメカニズムと、その対処法について分かりやすくお伝えします。ぜひ最後までお読みいただき、毎日のつらさを少しでも軽くするヒントにしてください。
寒さと肩こりの関係:自律神経がカギ
寒さは、私たちの体に大きな影響を与える要因の一つです。その中でも特に注目したいのが、自律神経への影響です。
自律神経は、体のさまざまな機能をコントロールする「交感神経」と「副交感神経」で構成されており、寒さがこれらに影響を及ぼすことで、肩こりや体調不良につながります。
寒さで交感神経が過剰に働くと…
寒い環境では、体温を保つために交感神経が活発になります。これにより血管が収縮し、血流が悪くなることで、手足の冷えや筋肉の緊張が起こります。
また、交感神経が優位な状態が続くと、ストレスホルモンの分泌が増加し、免疫力の低下や睡眠の質の低下を招くこともあります。
リラックスしづらい状態に
交感神経が優位になると、副交感神経の働きが抑えられ、リラックスしづらくなります。
その結果、疲れが取れにくくなったり、ストレスが溜まりやすくなったりするため、心身のバランスが崩れやすくなるのです。
血行不良による筋肉の緊張
寒さで血管が収縮すると血流が悪くなり、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなります。
その結果、背骨を支える筋肉がバランスを崩し、体が歪みます。
歪むと重い頭を支える首すじや肩周り、背中の筋肉が硬くなります。更には、慢性的な肩こりの原因となりかねません。
寒さでつらい肩こりを和らげる3つの対策
三首を温める
しっかりと防寒していただくのは必須ですが、意外と忘れられがちな場所があります。
その場所は、三首(さんくび)です。
「三首」とは、 首・手首・足首 の3つの部位を指します。
皮膚が薄く、太い血管が表面近くを通っていて、外気の影響を受けやすい部位です。これらの部位が冷えてしまうと、そこを通る血液も冷やされ、冷えが全身に広がりやすくなります。
冷えることで血流が悪くなり、体全体に影響を及ぼすこともあるため、冷え対策として重要なポイントです。
首元を温めると、体の中心が効率よく温まります。マフラーやネックウォーマーを使ってください。
手首を温めると、手全体の血流がよくなり、冷えによる不快感が軽減されます。手袋やハンドウォーマーで対策することをお勧めします。
足首を温めることで、全身の血行が良くなり、冷え性の軽減に一役買うことが期待できます。保温性の高い靴下、レッグウォーマーをお使いください。
肩こり体操
首から背中にかけての肩こり体操になります。気持ちの良い範囲で行なってください。
首【僧帽筋上部】
姿勢を正して真っ直ぐに立つ。一方の手を頭に添えて、頭を斜め前に倒してキープする。
もう一方の手は、下へ伸ばすイメージでバランスを取る。
左右30秒ほど3セット行なってください。
首から背中【僧帽筋上部、頚椎周辺】
1.ひじを開き、頭を後ろに倒す。
両手をそれぞれ左右の耳あたりに添える。息を吸いながら、ひじを左右に開きつつ、上体を反らすように胸を大きく開く。同時に頭を後ろに倒す。
・point あごを上に向け、肩甲骨を寄せる
2.ひじを閉じながら頭を前に傾ける。
息を吐きながらひじを閉じて背中を丸めていく。同時に頭を前に傾ける。首に痛みのない範囲でリズミカルに繰り返す。
・point 首の背面に伸びを感じる
20回ほどを目安に行なってください。
肩関節から肩甲骨まわり
1.指を肩につけ、ひじを正面に。
左右の手の指先を、それぞれ同じ側の肩につく。ひじを正面に向ける。
2.真上に、ひじをあげる
できるだけ指を肩につけたまま。肘を真上に上げる。
・肩に痛みの出ない高さで行う
3.肩甲骨を寄せ、ひじを真横に向ける。
4.下へ回し、再び正面へ。
ひじを真横から下に向け、再び1のように正面へ戻す。肘を外回しするイメージで1〜4を連続してリズミカルに行う。反対まわしも同様に。
・point ひじを正面→真上→真横→下としっかり向けることで肩甲骨が動く
外回し20回、内回し10回を目安に行なってください。
💡肩に指がつかない人やひじを回しにくい人は、手のひらを上に向けて同様に行なってもよいです。
背中【肩甲骨】
両手を前で組み、肩甲骨を左右に開きながら前傾します。
30秒ほど行なってください。
入浴
忙しい日々、ついシャワーで済ませがちですが、自律神経を整えるために、湯船に浸かる時間をぜひ作ってみてください。
入浴は体を芯から温め、血行を良くし、筋肉の緊張や疲労を軽くしてくれます。
たった10分でも、ポカポカとした温かさが次の日の活力になります。
忙しいからこそ、好きな入浴剤や音楽で、リラックスできる自分だけの時間を楽しむのもおすすめです。少しの工夫で、体を温める習慣を取り入れてみませんか?
まとめ
寒い環境での肩こりや頭痛…「自分も同じ」と感じる方は多いのではないでしょうか?その不調の原因と対処法を知ることで、少しでも楽になるきっかけがつかめます。
肩こり悪化のメカニズムを理解され、寒さが肩こりを引き起こす仕組みを理解することで、自分の体の変化に気付き、適切に対処することができます。
また、今回ご紹介した、 簡単にできる3つの対策で肩こり軽減を目指してくださいね。
もし「一人で解決できない」と感じたら…
「どんなにケアしても肩こりが改善しない…」そんなお悩みには、専門家のサポートがおすすめです。当院では、肩こりの原因を丁寧に見極め、一人ひとりに合ったケアを提供しています。
その際は、ご相談いただけたら幸いです。
【監修:柔道整復師 神田博行】