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手首の捻挫を早く治す治療と、捻挫の初期にやっていただきたい対処法【若木骨折】

こんにちは、かんだ整骨院の神田です。

今回の記事は、先日当院へ手首の怪我で来院された患者さんの治療内容と、捻挫初期に応急的にやっていただきたいことを記事にしました。

目次

手首の捻挫の原因と見立て

先日、小学5年生の男の子が手首の怪我で来院されました。遊んでいて、前のめりに豪快に転んだ時に掌を地面について捻ったとのことでした。
骨が心配だったので、近所の整形外科にてレントゲンの検査を受けたそうです。骨には異常がないかな?とのことでした。

その三日後に当院へ来院されました。

症状は、手首を動かした時の痛み、腫れ、手首の関節の可動制限が見られます。
また、注意深く触診すると、手関節の中枢に向かって1cmのところに、捻挫の腫れとは明らかに違う触れ方と、少し押しただけで手を引っ込めるくらい強く痛むポイントがありました。

レントゲン写真を見てないので何とも言えませんが、患者さんの痛がり方と、腫れ方が『若木骨折』に似ていました。
親御さんには、

「レントゲンでは見ずらかったのでしょう。少し骨も痛んでるかもしれません。捻挫と治療は大きく変わりませんが、このまま治療を続けていいですか?もし心配でしたら、エコー検査のできる院をご紹介しますよ。」

とお話ししました。また、若木骨折の説明と捻挫との治療の違いを説明しました。
本人も、親御さんも私の説明で納得されたのか、了承を得て治療しました。

若木骨折:子どもの骨折です。
子どもの骨は骨膜が厚いので、『ボキッ』と豪快に折れずに、若い木や竹のように『拉るようにミシミシ』と折れることが多いです。骨の回復は良好で、少々曲がって治っても自然と元の形に戻ることが、大人の骨折との違いです。

骨が大きく拉ていたら、骨の整復後に形成可能なプラスチックを用いて固定します。

捻挫は早期に適切な治療を推奨します

関節に強い力が掛かって、関節運動の限界を超えてしまうと、関節を留めている組織(関節包や靱帯)を痛めてしまうことを一般的に捻挫と言います。

捻挫も程度が様々です。
・痛みが少ない
・腫れが少ない
・動かせる

と安易に考えて、治療を適当にしてしまうと、関節を留めている組織が弱って、関節の不安定が残ってしまい、後に関節の変形や身体の歪みに繋がるとも限りません。

捻挫をしたら、なるべく早く治療を受けるべきだと考えます。

捻挫や骨折の回復を早める治療とは?

この度の手首の損傷について、当院ではこのように治療しました。

整復

柔道整復師は、関節の正常化に向けた整復を行うことで、怪我の回復を早めることが出来ます。

整復はなるべく痛みが出ないように配慮し、スピーディに行いました。

腫れを退かせる

NEUBOX 通電中

腫れ=炎症を退かせることで、痛みの緩和と関節運動の正常化を行うことができます。

当院では、特殊な医療機器を使用します。

7分ほどの通電で、腫れも退き始めました。患者さんも楽になったとお喜びでした。

固定

怪我は、適切な固定をすることで、治る時間がかなり変わってきます。
テーピングを使って固定することが多いのですが、患者さんの肌がとてもデリケートで、包帯で固定しました。
自宅でも巻き直すために、包帯の巻き方を親御さんに指導させていただきました。

もし若木骨折があれば約4週間固定する必要がありますが、経過が良好であれば固定期間を短縮できるかもしれません。

手首や足首の捻挫をしたら、まずやってもらいたいこと

捻挫をしたら自己判断せずに、すぐ整形外科、整骨院へ行かれてください。
また、治療に行くまでに、可能ならやっていただきたいことをご紹介します。

動かさない

患部はなるべく動かさないでください。
「捻挫は引っ張ると良い」と都市伝説的な?間違った情報で、酷くなった状態で来院されたケースもあります。

冷やす

捻挫し患部を冷やします。ビニール袋に氷水を入れたものを直接当てて冷やします。20分から30分冷やします。冷たくて感覚が無くなったり、ピリピリと痛みが出るようでしたら、肌から外して落ち着かせます。無理して冷やし続けると凍傷のリスクがありますので、注意してください。氷がなかったら、水だけでもOKです。

患部を冷やすことで、血管が収縮します。内出血、腫れを最小限にすることができますし、痛みの緩和にも繋がります。

モーラステープは絶対にダメです

良かれと思って、自宅にある湿布や貼り薬を貼る場合があります。パップ剤は問題ありませんが、モーラステープは血行を良くする作用があります。捻挫の初期にモーラステープを貼ると腫れがひどくなります。絶対に使用しないでください。

患部を圧迫する

患部をタオルやバンテージ、テープなどで圧迫します。圧迫することで内出血、腫れを最小限にする効果が得られます。

まとめ

この度は、手首の怪我について当院の治療と、捻挫をした際の初期対処法をご紹介しました。

軽い捻挫と判断されても、後に関節の不安定性が残る場合がありますので、安易に考えずお近くの整形外科か整骨院へ行かれてください。

また、この記事をご覧になって、当院での治療をご希望であればご連絡ください。

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かんだ整骨院 神田博行
院長
1974年1月 旧新津市生まれ
・北信越柔整専門学校卒
・柔道整復師(厚生労働大臣免許第32245号)
・講道館柔道弐段
・TPI Lv.2メディカルプロフェッショナル(タイトリストパフォーマンス研究所)
・脳医学BASE研究会
・趣味 ロードバイク、食べ歩き、whisky・cognac・armagnac

『臨床経験26年以上の知識と経験で、あなたの健康に寄与いたします』

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