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秋に増える「膝の痛み」—“姿勢の連鎖”とやさしい対処法

こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。「膝の痛み」でお困りではありませんか?

秋は朝夕の冷え込みで体が縮こまりやすく、外出の頻度も減りがちです。
60〜70代の女性からは

膝が伸びないまま起きて最初の数歩がつらい」「階段で膝の曲がりが悪い」「家事のあと膝が重だるい」というご相談が増えます。

中には「朝 起きて 腰が痛い」と同時に、膝の痛みも気になる方も。これは姿勢や生活動作のクセ(いわゆる体の歪み)が、腰〜股関節〜膝〜足首へと連鎖しているサインかもしれません。

当院は神経の反射を活用した優しい施術を行い、バキバキする矯正や“その場かぎり”のもみほぐしは行いません。本記事では、秋に強まりやすい膝の痛みを「姿勢・体の使い方」の視点でわかりやすく整理し、今日からできるセルフケアをご提案します。

目次

原因とメカニズム

1. 秋は“固まりグセ”が出やすい季節

涼しくなると屋外活動が減り、座位や同じ姿勢の時間が延びがち。膝周りの筋・筋膜の滑りが悪くなると、起床時にこわばりを感じやすくなります。高齢者は歩数の減少や座りっぱなしを避け、軽い運動や筋力・バランスを組み合わせた“多要素”の運動を取り入れることが推奨されています。

2. 変形性膝関節症の背景(該当する方が多い年齢層)

60〜70代では変形性膝関節症の方も少なくありません。患者向け解説では、大腿四頭筋の強化や関節可動域の改善、温めるなどの理学療法が基本と示され、過度に我慢するより、適切な運動療法と生活調整が土台です。

3. 『朝 起きて 腰が痛い?』膝の痛みと“姿勢の連鎖”

朝の腰のこわばりは、夜間の不動(動かなさすぎ)や日中の座りすぎで起こりやすく、活動を過度に止めるより、無理のない範囲で体を動かすことが回復・予防に有利とされています。腰と股関節の硬さが残ると、膝だけに負担が集まりやすい——この姿勢の連鎖が、膝痛の温床になることがあります。

4. 「膝が伸びない/曲がりが悪い」時の考え方

  • 伸びない:太もも前(大腿四頭筋)や膝前面の過緊張、膝裏(ハムストリング)の短縮で伸展が妨げられることがあります。ゆっくりしたストレッチと軽い収縮練習が役立ちます。
  • 曲がりが悪い:太もも前の硬さや関節包のこわばり、股関節・足首の可動性不足が影響。段階的な可動域運動と姿勢の見直しを組み合わせるのが基本です。

放置リスクと誤解の解消

放置リスクは「痛む→動かない→さらに固まる→動くと痛む」の悪循環。特に膝は**“伸び切らないまま”歩く癖**がつくと、他部位(腰・股関節・足首)にも負担が連鎖します。

よくある誤解

  • 「強く揉めば早くほぐれる」→ 過度な刺激は防御反応で硬さを助長しがち。温め・やさしい運動・姿勢調整のセットが安全です。
  • 「膝の痛みは安静第一」→ 長い安静は推奨されません。痛みを悪化させない範囲での活動維持が基本です。
  • 「歪みは一度で“リセット”できる」→ からだは連動して動きます。膝だけでなく、股関節・骨盤・足部の協調を少しずつ整えていきます。

急な腫れ・熱感、発熱、外傷後の強い痛み、膝がロックして動かない、体重がかけられないなどは整形外科での評価をおすすめします(早期相談が安心です)。

自分でできる対処法(道具いらず・時間帯別)

以下は目的→手順(1,2,3)→注意点→所要時間目安の順でまとめました。痛い日は回数や角度を減らし、呼吸を止めずに行いましょう。

朝:クアド・セッティング+アンクルポンピング

目的:起床時のこわばりを解き、膝の“伸びしろ”をやさしく回復。

手順

1)ベッド上で膝をのばし、膝裏にタオルを軽くはさむ。

2)太もも前(大腿四頭筋)に力を入れて5秒キープ→脱力を10回。

3)足首をつま先上げ→下げの順で10回ずつ(アンクルポンピング)。

注意点:息を止めない/痛みが出る角度は避ける。

所要時間目安:2〜3分。

(太もも前のやさしい活性化は膝の安定と伸展に有効です)

日中:〜45分ごとの「こまめ立ち+股関節ヒンジ」

目的:座りっぱなしを断ち、膝に集中しがちな負荷を姿勢で分散。

手順

1)タイマーをセットし、30〜45分ごとに立つ。

2)足幅こぶし2個分、お尻を後ろへ引きながら股関節からおじぎ×5回(手は太もも)。

3)その場でゆっくり膝振り(曲げ伸ばし)×10回。

注意点:腰からではなく股関節で曲がる意識/ふらつくときは椅子や壁につかまる。

所要時間目安:1〜2分/回。

(座位時間を減らし、多要素の運動を少しずつ増やす流れが推奨されています)

夜:入浴+太もも前・うらのストレッチ

目的:温めて緩め、翌朝のこわばりを軽くする。

手順

1)就寝1〜2時間前にぬるめの湯で10〜15分温まる。

2)立位で足首をつかみ**太もも前(大腿四頭筋)**を20〜30秒×左右2回。

3)イスに座って片脚を前に伸ばし、**太ももうら(ハムストリング)**を20〜30秒×左右2回。

注意点:反動をつけない/痛みが出る角度は浅く調整。

所要時間目安:入浴を含め10〜20分。

(医療機関連携メディアでも大腿四頭筋・ハムストリングのストレッチが紹介されています)

よくある質問(FAQ)

どんな人に向いていますか?

A. 「膝が伸びない/膝の曲がりが悪い」「階段がつらい」「姿勢体の歪みが気になる」方、強い刺激が苦手でやさしい施術+生活改善を希望される方に向いています。

受診が必要な目安は?

A. 急な腫れ・熱感、発熱、外傷後の痛み、膝がロックして動かない、体重がかけられないなどは整形外科受診をおすすめします。早めの相談が安心です。

6) まとめ

  • 秋は座位時間が延びやすく、姿勢の崩れと活動量低下が膝の痛みを助長します。
  • 多要素の運動(筋力・バランス・柔軟)+座りっぱなしを減らすが基本。膝が伸びない/曲がりが悪い時は、やさしい活性化とストレッチを組み合わせましょう。
  • 朝 起きて 腰が痛い』がある方は、腰・股関節・膝を連鎖で整える視点が回復の近道です。無理なく続けられる一歩から始めましょう。

**お困りの方は 【電話】 【LINE公式】 へ。インターネット予約も承ります。「まずは相談だけでもOK」です。お気軽にご相談ください。

【監修:柔道整復師 神田博行】

7) 参考文献

  • 日本整形外科学会『変形性膝関節症|症状・病気をしらべる』(運動療法・装具・温熱など治療の基本)。https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html 
  • 厚生労働省『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(推奨事項一覧/PDF)』(高齢者の身体活動・座位時間への注意)。https://www.mhlw.go.jp/content/001204942.pdf / 概説PDF https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001171393.pdf 
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット『「身体活動・運動ガイド2023」情報シート:慢性疾患を有する人の身体活動のポイント』(変形性膝関節症を含む解説)。https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-007.html 
  • 東北大学医療系メディア〈LIFE〉『大腿四頭筋のストレッチ』『太ももの筋肉をほぐす運動』(自宅でできる安全な実演解説)。https://www.life.med.tohoku.ac.jp/knowledge/5626/ / https://www.life.med.tohoku.ac.jp/knowledge/3908/ 
  • (参考)腰の活動維持に関する基礎情報:Minds『腰痛診療ガイドライン2019』(活動維持の考え方)。https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00498.pdf 
かんだ整骨院 神田博行
院長
1974年1月 旧新津市生まれ
・北信越柔整専門学校卒
・柔道整復師(厚生労働大臣免許第32245号)
・講道館柔道弐段
・TPI Lv.2メディカルプロフェッショナル(タイトリストパフォーマンス研究所)
・脳医学BASE研究会
・趣味 ロードバイク、食べ歩き、whisky・cognac・armagnac

『臨床経験26年以上の知識と経験で、あなたの健康に寄与いたします』

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〒950-0925 新潟県新潟市中央区弁天橋通1丁目4-33 湖南ビル102号
かんだ整骨院
電話番号 025−211−9541
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