こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。坐骨神経痛でお困りではありませんか?
「外で寒いとお尻から太もも、ふくらはぎにかけてジンとくる」「信号待ちや立ちっぱなしでしびれが増す」「長く座って立ち上がる時にズキッとする」——秋から冬にかけて、50代男性の方からこうしたご相談が増え
今日は、寒さ・交感神経・姿勢が重なってつらくなる仕組みと、今日からできる対策をわかりやすくまとめます。
原因とメカニズム——なぜ「外で寒いと」つらくなるのか
1. 坐骨神経痛の基本
坐骨神経痛は、殿部から太もも後面〜下腿へ放散する痛み・しびれの総称です。腰椎の病変(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄など)が関わることもあれば、殿部の筋緊張が主因のこともあります。症状は片側に出ることが多いのが特徴です。
2. 寒さ→交感神経↑→筋がこわばり血流↓
外気が寒いと身体は体温を守るため末梢血管を収縮させ、交感神経が高まりやすくなります。結果として筋がこわばり、神経の周囲の循環も落ちて「しびれ・痛みの感じやすさ」が増すことがあります。特に屋内外の温度差が大きいほど、その反応は起きやすくなります。
3. 姿勢・体の歪み・動き方の積み重ね
寒い屋外では肩をすくめ、歩幅が大きくなったり、背中が丸まったりしがちです。姿勢の崩れや左右差(体の歪み)が重なると、殿部深層の筋(梨状筋など)が張って坐骨神経の周囲にストレスがかかり、歩行や長時間座位で増悪しやすくなります。過度な安静だけに偏らず、活動を維持しながら段階的に整えるのが回復の近道です。
放置リスクと誤解の解消
- 放置リスク:痛みをかばうクセがつく→さらに姿勢が崩れる→別の部位(反対側腰・膝・足首)へ負担が移り慢性化。ガイドラインでも、危険信号がなければ活動を保ちながらの管理が推奨されています。
- 誤解①「骨盤を一度で“リセット”すれば治る」 → 骨盤や背骨は日常の動きで常に変化します。単発の矯正で恒久的に固定されるものではなく、姿勢や歩き方・座り方を一緒に整えていくことが大切です。
- 誤解②「痛い日は完全安静が一番」 → 長引く腰・下肢痛では、過度の安静は非推奨。痛みが悪化しない範囲での活動維持と運動療法、必要に応じた医学的評価を組み合わせます。
- 受診の目安(レッドフラッグ):発熱・原因不明の体重減少、夜間も強い痛み、急なしびれや筋力低下、排尿・排便の障害、転倒・けが直後の痛み等は、整形外科での評価を急ぎましょう。
自分でできる対処法(道具いらず・今日から3つ)
※痛みやしびれが強まる場合は中止し、無理をしないでください。
① 出発前の「温度差リセット」ウォームアップ(3分)
- 目的:外出直前に交感神経の高ぶりを落とし、殿部〜腰のこわばりを和らげる。
- 手順:
- 室内で鼻から3秒吸って口から6秒吐く×5呼吸。肩は力を抜き、みぞおちをふくらませる意識。
- いすに腰かけ、片足を反対膝にのせて殿部ストレッチ20〜30秒×左右(反動なし)。
- 立って足首ポンピング(つま先上げ下げ)ゆっくり20回。
- 注意点:しびれが強まる角度は避ける。
- 所要時間目安:約3分。 (寒暖差で交感神経が高まりやすいため、出発前の一呼吸が有効です)
② 外で寒いときの「姿勢キープ」——100歩ごとチェック
- 目的:歩行時の過緊張を抑え、坐骨神経周囲の負担を分散。
- 手順:
- 歩幅はひと足ぶん短め、速さは“会話できるペース”。
- 胸骨を軽く上へ、骨盤はわずかに前へ。腕は後ろに引く意識で自然に振る。
- 100歩ごとに1分だけ小休止(肩回し10回+ゆっくり深呼吸)。
- 注意点:路面の段差や滑りに注意。痛みが増える前に休むのがコツ。
- 所要時間目安:歩行中、随時。 (“完全安静”より、活動を保ちながらフォームを整える方が推奨されます)
③ 帰宅後の「ほどきケア」+保温(10〜15分)
- 目的:冷えと緊張で硬くなった殿部・腰部をやさしく解く。
- 手順:
- ふくらはぎ・もも前を壁押しストレッチ各20〜30秒×2。
- いすで殿部ストレッチ(①と同様)を20〜30秒×2。
- ぬるめの入浴10分、または腰・殿部を軽く保温。
- 注意点:鋭い痛みやしびれが強まる姿勢は避ける。睡眠前は深呼吸を数回。
- 所要時間目安:10〜15分。 (自宅で無理なく継続できるケアの積み重ねが再発予防につながります)
時間帯別のヒント
・朝:①で温度差に備えてから外出。
・日中:②の“100歩ごとチェック”を合言葉に。
・就寝前:③のストレッチを短めに+呼吸で整える。
よくある質問(FAQ)
Q. 通院頻度は?
A. 初期は週1回前後で症状と動作の改善を確認、その後は隔週〜月1回で再発予防のメンテナンスをご提案します。
Q. どんな人に向きますか?
A. 「強い刺激が苦手」「姿勢や体の歪みを整えたい」「自分でも続けられるストレッチを覚えたい」方に。神経の反射を活用したやさしい施術で、日常の動きを一緒に整えます。
Q. すぐ病院を受診すべきサインは?
A. 発熱・夜間増悪、急なしびれや筋力低下、排尿・排便の障害、けが直後の痛みなどは早めに整形外科で評価を。ガイドラインが示すレッドフラッグに該当します。
まとめ
- 外で寒いと交感神経が高まり筋がこわばりやすく、坐骨神経痛がつらくなりやすい季節です。温度差対策と姿勢の見直しが要。
- 危険信号がなければ、完全安静より活動を維持しつつ、フォームとセルフケアで波を小さくしましょう。
- 迷ったら一人で抱え込まず、評価と計画づくりをご相談ください。無理なく続けられる一歩をご一緒します。
お困りの方は 【電話】025-211-9541 または 【LINE公式】https://page.line.me/jeo9591r へ。
インターネット予約も承ります:https://base-first.com/reservation/
※「まずは相談だけでもOK」です。お気軽にどうぞ。
7) 参考文献
- 日本整形外科学会『坐骨神経痛(患者向けパンフレット)』PDF.
- 日本医療機能評価機構 Minds『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』本文・要約.
- 慶應義塾大学病院KOMPAS『下肢痛(坐骨神経痛)』.
- 健康・体力づくり事業財団『健康・体力づくりQ&A(屋内外の温度差と交感神経・血管収縮)』.

