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体が歪むのは脳の警告?——「体の歪み」と自律神経・脳疲労の関係をやさしく解説


こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
「写真に写る自分の肩が片方だけ上がって見える」「デスクワークのあと、骨盤が傾いた感じがして座り直してしまう」。そんな体の歪みの違和感で、首や肩こり、腰のだるさが増す——このご相談はとても多いです。

実はこうした“ズレ感”は、関節や筋肉だけの問題でなく、脳の防御反応で行動が抑制され、無意識下で自律神経の働きや**脳疲労(脳機能の疲れ)**が関わって、身体が「守りの姿勢」を選んでいる可能性があります。

私はこれを“脳の警告反応”という言葉で説明することがあります。危険や疲れを察知すると、脳はカラダに「無理を控えて」と合図を出し、姿勢や動作を変えてしまうのです。

今日は、学術的に分かっていることも交えながら、「体の歪み」と脳・交感神経の関係をわかりやすくお伝えします。


原因とメカニズム——“歪み”はなぜ起きる?(体の歪み/自律神経・脳疲労・脳機能)

ポイントは三つあります。

① 身体の防御としての「姿勢変化」

本能的な防御システムが優先的に働くと、行動を制限する方向へ脳の機能は優先します。例えるなら、ブレーキが掛かって安全装置が働いているようなものです。その信号が背骨を支える筋肉に投射されるために、脳は無意識に姿勢や荷重配分を変えます。それが体の歪みとして反映されます。

② 自律神経(交感神経)の偏り

上記の結果、自律神経もそのシステムに従うように交感神経が抑制されます。その結果、筋のこわばりや呼吸の浅さが増えます。血流が滞りやすく、同じ姿勢で固まりやすい。結果として「右(左)に寄る・反る・ねじる」といった“癖”が強まり、寝起きや長時間座位後にコリ・張りを感じやすくなります。

③ 脳疲労(脳機能のオーバーワーク)

脳の機能は抑制することで安全装置がかかり本来なら、動くことを制限するはずですが、私たちの日常は、とても忙しく休んでいることは難しいです。
その結果、注意・判断を司る前頭前野などの脳機能が疲れ、姿勢制御も粗くなります。脳は危険回避のために「動きを抑える・小さくする」指令を出し、脳の警告反応として固まる方向にバイアスがかかる——これが“歪み”の感覚につながることがあります。

脳の「守りのプログラム」が働くのは本能であって、本来とても価値のある防御システムです。さりとて休むことの許されない環境で生活している私たちは、価値のあるシステムに従えないのも事実です。

その結果、脳疲労の状態になり体が歪んで血の巡りが悪くなり、腰痛や肩こり、メンタル不調などで悩まされてしまうのです。


放置リスクと誤解の解消——「骨盤を一度でリセット」は必要ありません

まずお伝えしたいのは、体の歪み=すぐ悪いではないこと。人の身体は日々ゆらぎます。左右差が“防御反応”として役立つ場面もあります。

一方で、痛みを怖れて動かなくなると、筋力低下・血流悪化・睡眠の質低下が重なり、コリやだるさが長引きやすくなります。

ここでよくある誤解が「骨盤を一度で“リセット”できる」という期待。身体はホメオスタシス(恒常性)を保ちながら少しずつ変わります。大切なのは、脳の警告反応が落ち着く土台(呼吸・睡眠・動作)を整えつつ、やさしく繰り返すこと。即効の“魔法”よりも、安心して動ける小さな成功の積み重ねが結果的に近道です。


自分でできる対処法——“脳のブレーキ”をやさしく外す三つの習慣

ここでは道具いらず・短時間・安全重視の方法をお伝えします。目的→手順→注意点→目安の順に書きます。

A. 60秒の「鼻で3・口で6」呼吸(交感神経をしずめ、姿勢スイッチを入れ直す)

手順:

1)椅子に浅く座り、坐骨を感じる。

2)鼻から3秒で吸い、口から6秒で細く長く吐く。胸とお腹が同時にわずかに動くイメージ。

3)肩は力を抜き、目線はやや下。10呼吸ほど。

注意点:めまい・息苦しさが出たら中止。食後すぐは避ける。

目安:1分、1時間に1回。会議前・運転前後・寝起きに。

B. “壁タッチ・再起動”(胸郭をひらき、体幹—骨盤の軸を思い出す)

手順:

1)壁に後頭部・背中・骨盤・かかとを軽く当てる。

2)あご軽く引き、みぞおちを1cmだけ背中側へ。

3)両手の甲を壁に当て、ゆっくり滑らせて肩の高さまで上げ下ろし×6回。

注意点:腰を反らせすぎない。肩に鋭い痛みが出たら中止。

目安:2分、朝と夕方。座り作業の切り替えに最適。

C. ベッド前の“足ゆらし”(脚の緊張を解き、骨盤の片寄りを軽くする)

手順:

1)仰向けで膝を立て、足幅はこぶし1つ。

2)左右の膝を小さくコロン、と10回ずつ倒す。

3)呼吸はAのペースで。

注意点:痛みが強くなる角度は避ける。腰に鋭い痛みやしびれがある日は行わない。

目安:3分、就寝前。冷えやすい方は足首を軽く回してから。

※3つとも“気持ちよさの範囲”で。痛みが強い、しびれ・発熱・夜間の激痛など気になる症状が続く場合は、医療機関での評価をおすすめします。


目次

よくある質問(費用・通院頻度・向いている人・他)

Q1. 費用はどのくらいですか?

初回は検査・説明を含めて9,800円、2回目以降は7,000円です。強い刺激は用いず、神経の反射を生かしたやさしい手法で進めます(保険外・自費)。

Q2. 通院頻度は?

はじめの2〜3回は1週間間隔で、呼吸・姿勢・動作の“再学習”を併走します。週2回間隔で安定して落ち着いたら月1回程度のメンテナンスへ。

Q3. どんな人に向いていますか?

「バキバキは苦手」「その場限りの揉みほぐしより、姿勢や生活習慣も整えたい」方。デスクワーク・運転が長い方、同じ作業姿勢が多い方に合います。

Q4. マッサージだけと何が違いますか?

局所のコリだけでなく、脳の警告反応や自律神経の偏りまで含めて“からだ全体”をみます。やさしい刺激で「安心して動ける」状態を育てる点が大きな違いです。


まとめ——“歪み”は敵ではなく、合図

1)体の歪みは、からだを守るための脳の警告反応として表れることがある。

2)カギは交感神経の偏りと脳疲労(脳機能の疲れ)。呼吸・姿勢・小さな動作の積み重ねで整う。

3)即効の“リセット”より、安心できるストレッチと日々の再起動。無理なく続く一歩が、からだを前向きに変えていきます。

お一人で抱え込まず、気になるサインのうちにご相談ください。あなたの身体が「もう少し優しくして」と出している合図かもしれません。


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【監修:柔道整復師 神田博行】

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参考文献(学術・公的サイト)

・日本医療機能評価機構 Minds『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』—腰痛の評価では心理社会的因子にも配慮することを提案。https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00498/ 。 

・厚生労働省「こころの耳」トピック:身体症状に着目したストレス反応——自律神経の興奮と肩こり等の身体反応。https://kokoro.mhlw.go.jp/mental-health-pro-topics/mh-pro-topics005/ 。 

・大阪公立大学 健康科学イノベーションセンター「疲労のメカニズム」——“疲労は生体アラーム”、研究における疲労の定義。https://www.omu.ac.jp/orp/chsi/index_10.html 。 

・筑波大学ニュース「低酸素環境での運動は前頭前野機能を低下」——実行機能低下=認知疲労の機序。https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20180123164303.html 。 

かんだ整骨院 神田博行
院長
1974年1月 旧新津市生まれ
・北信越柔整専門学校卒
・柔道整復師(厚生労働大臣免許第32245号)
・講道館柔道弐段
・TPI Lv.2メディカルプロフェッショナル(タイトリストパフォーマンス研究所)
・脳医学BASE研究会
・趣味 ロードバイク、食べ歩き、whisky・cognac・armagnac

『臨床経験26年以上の知識と経験で、あなたの健康に寄与いたします』

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