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酷暑でも夏バテしない!恒常性と自律神経を守る生活・食事・仕事術

こんにちは、新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。

「今年の夏も暑さが本当にきついですね」

お盆を過ぎても暑さが続きますね。患者さんは挨拶がわりの言葉になっています。

「体がだるくてやる気が出ない」「夜ぐっすり眠れない」「食欲が落ちて冷たいものばかり欲しくなる」──。

こうした症状は、いわゆる“夏バテ”の典型です。単なる気合い不足や一時的な疲れではなく、私たちの体を守るための重要な仕組みが、酷暑によって限界に近づいているサインです。

特に40〜60代になると、体温を一定に保つ機能や自律神経の反応速度が若い頃よりも低下します。そのため、暑さに順応するのが難しくなり、回復にも時間がかかります。

今回は、生活・食事・仕事の3つの面からできる具体的な工夫と、背景にある「恒常性(ホメオスタシス)」と「自律神経」の働きについてblogにまとめました。

目次

恒常性と自律神経──体を守る見えない司令塔

私たちの体は、外の環境が大きく変化しても、体温や血圧、血液中の成分を一定に保とうとします。これが**恒常性(ホメオスタシス)**です。

たとえば炎天下に立っているとき、汗をかいて皮膚の血管を広げ、体内の熱を外へ逃がします。冬の寒さでは血管を収縮させ、熱を逃がさないようにします。

この調整の司令塔が自律神経です。交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)が交互に働き、必要に応じて体の状態を変えています。

ところが、酷暑が続くと、この自律神経が昼夜を問わずフル稼働し続けます。日中は強い日差しと高温で交感神経が優位になり、夜になっても外気温が下がらなければ、副交感神経がしっかり働けません。その結果、体が休まらず、だるさ・頭痛・食欲不振・不眠といった夏バテ症状が現れます。

さらに、外気温と室温の差が大きすぎることも、自律神経には大きな負担になります。たとえば猛暑の外から、冷房の効いた20℃台前半の室内に急に入ると、血管が急激に収縮し、心臓や脳に負担がかかります。自律神経はこの温度差を必死に調整しようと働き続けるため、疲労が蓄積しやすくなるのです。外気と室内の温度差は5℃以内が理想とされるのは、この神経への負担を減らすためでもあります。

生活面──涼しさと休養のバランスを大切に

暑さ対策の第一歩は、室内を快適に保つことです。冷房は25〜28℃を目安に設定し、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させます。寝室は27℃前後、湿度50〜60%を保つと、夜間の体温調整がスムーズになり、深い睡眠が得られやすくなります。

睡眠の質を守るためには、寝る前の環境作りも重要です。寝る1時間前には照明を落とし、スマホやパソコンの使用を控えることで脳をクールダウンできます。日中にどうしても眠気が取れない場合は、昼休みに15〜20分の仮眠をとると午後の集中力が回復します。

また、汗をかいたまま寝ると皮膚の血流が滞り、翌朝に疲れが残ります。ぬるめ(38〜40℃)のお湯に10〜15分浸かって血流を改善すると、副交感神経が優位になり、体がしっかりと休息モードに切り替わります。

食事面──水分・塩分・栄養をしっかりと

酷暑では、汗とともに水分とミネラルが失われます。喉が渇く前に、起床後・外出前・帰宅後・入浴後など、意識的に水分を摂りましょう。麦茶や常温の水が基本ですが、大量に汗をかいたときは経口補水液や、塩とレモン果汁を加えたドリンクで塩分も補給します。

食欲がないからと冷たい麺類だけで済ませるのは危険です。たんぱく質やビタミンが不足すると、回復力が落ちます。卵、鶏むね肉、納豆、豆腐、枝豆などを組み合わせてバランスを整えましょう。

夏野菜は水分とカリウムが豊富で、体の熱を逃がすのに役立ちます。トマト、キュウリ、ナスを食卓に加えると、見た目にも鮮やかで食欲を引き出してくれます。また、胃腸を冷やしすぎないよう、温かい汁物を一品添えるのもおすすめです。

仕事面──集中力と安全を守るために

酷暑は集中力や判断力を奪います。午前中の比較的涼しい時間に頭を使う仕事を集中して終わらせ、午後は体に負担の少ない業務に回すだけでも、消耗度は違ってきます。

服装は通気性・吸湿性に優れた素材を選び、首元や脇の下を保冷剤で冷やすなど体感温度を下げる工夫をしましょう。外回りや現場作業では、1〜2時間おきに日陰や冷房の効いた場所で休むことが必要です。

職場全体で水分補給のタイミングや服装のルールを共有すれば、無理や我慢を減らし、安全と効率の両方を守れます。

酷暑と自律神経疲労──秋バテへのつながり

自律神経は一年中働き続けていますが、酷暑が続くと交感神経が優位な状態が長引き、副交感神経が働く時間が短くなります。その状態が続くと、自律神経そのものが疲れ切ってしまい、秋になっても疲労感やだるさが残る「秋バテ」に移行することがあります。

回復のカギは、休養・適度な運動・栄養補給の三本柱です。そして、外気温と室温の差をできるだけ小さく保つことも、自律神経を守る上で欠かせません。

当院からのひと言

酷暑は体と心の両方に大きな負担をかけます。しかし、生活・食事・仕事の3つの面で小さな工夫を重ねることで、その負担を軽減できます。

そして、恒常性と自律神経という体の大切な仕組みを守るためには、温度差の少ない環境づくりが欠かせません。

今年の夏を元気に乗り切るために、できることから始めてみませんか。

当院では、酷暑で乱れた自律神経の働きを整え、血流や筋肉のこわばりを改善する施術を行っています。夏のだるさや頭痛を「そのうち治る」と放置すると、秋以降の体調不良につながる可能性があります。少しでも不調を感じたら、早めに体のバランスを整えることをおすすめします。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

【監修:柔道整復師 神田博行】

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かんだ整骨院 神田博行
院長
1974年1月 旧新津市生まれ
・北信越柔整専門学校卒
・柔道整復師(厚生労働大臣免許第32245号)
・講道館柔道弐段
・TPI Lv.2メディカルプロフェッショナル(タイトリストパフォーマンス研究所)
・脳医学BASE研究会
・趣味 ロードバイク、食べ歩き、whisky・cognac・armagnac

『臨床経験26年以上の知識と経験で、あなたの健康に寄与いたします』

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〒950-0925 新潟県新潟市中央区弁天橋通1丁目4-33 湖南ビル102号
かんだ整骨院
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