
こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
新潟県も鬱陶しい梅雨に入りますね。
梅雨の時期になると、朝起きるたびに頭の奥がズキズキ痛み、まるで首がもげそうなほど肩もガチガチ…。
「また今日一日、この痛みに耐えなきゃいけないのか」
と、憂鬱な気持ちで一日が始まる。そんな経験、ありませんか?
もし、そのつらい片頭痛が、天気だけでなくあなたの**「肩こり」に根本的な原因があるとしたら**どうでしょう?そして、その関係性を理解し、体の仕組みにアプローチすることで、長年の悩みが解消に向かうとしたら?
この記事では、片頭痛と肩こり、そして梅雨の気象条件の意外な関係を、最新の科学的根拠に基づいて解き明かします。そして、あなたが痛みに悩まされない日常を取り戻すための、具体的な解決策をご紹介します。読み終える頃には、きっと**「私にもできること」**が見つかるはずです。
最後までお読みくださいませ。
「朝起きるたび、頭が重く、肩もガチガチ…」そんな不安ありませんか?

新潟市にお住まいのあなた。梅雨の時期になると、朝起きるたびに頭の奥がズキズキ痛み、まるで首がもげそうなほど肩もガチガチ…。
「また今日一日、この痛みに耐えなきゃいけないのか」と、憂鬱な気持ちで一日が始まる。そんな経験はありませんか?
もしかしたら、そのつらい片頭痛、天気だけでなく**「肩こり」が大きく影響している**のかもしれません。
「ただの肩こり」と侮るなかれ。放置すると頭痛が慢性化するリスクも

「肩こりはいつものことだから…」と諦めていませんか?
実は、片頭痛を抱える方の55〜70%が、慢性的な首や肩の痛みを併発しているという事実があります(参考資料①)。これは単なる偶然ではありません。
肩や首の凝りを放置していると、神経の防御反応が続き、あなたの体の自由な動きが制限されてしまいます。さらに、疲労が取れにくくなり、結果的に片頭痛発作の頻度や強さが増してしまうケースも少なくありません。
放っておくと、あなたの神経は常に過敏な状態になり、頭痛を「当たり前」と認識してしまい、痛みが慢性化してしまうリスクがあるのです。
頭痛と肩こりの関係は神経が関与している?

頭痛と肩こりの関係は、体の表面的な問題だけではありません。私たちの体の奥深くにある神経系が大きく関わっています。
特に重要なのが、頭の痛みを伝える三叉神経と、首や肩の痛みを伝える頸神経が、脳の同じ場所で**「合流」するという特殊な構造です。この合流地点は、専門的には「三叉神経頸部収束部」と呼ばれていますが、簡単に言えば「脳の司令塔」**のようなものです(参考資料②)。
肩や首の筋肉が凝り固まり、そこに持続的な刺激が加わると、この司令塔が過剰に反応してしまい、片頭痛の経路を活性化させてしまうのです。
つまり、**「肩こりの痛み信号は、頭の痛みを伝える神経と“合流”して互いを増幅」**させている状態。これが、長引く片頭痛の一因と考えられています。当院では、この神経反射のメカニズムに着目したアプローチで、根本からの改善を目指します。
当院は体の歪みを整える治療でアプローチ

当院では、この神経の仕組みに基づき、神経の抑制反応をリセットする治療で「体の歪みを整え」あなたの片頭痛と肩こりを根本から改善していきます。
体の歪みが整うと、片頭痛に深く関わる首や肩の筋肉(僧帽筋など)の負担が解消され、神経への過剰な刺激を和らげていきます。
実際に、ある研究では、僧帽筋をケアすることで、片頭痛発作日数が月平均3日も減少したという報告もあります(参考資料③)。これは、筋肉からの末梢入力が弱まることで、脳の過敏性が抑えられ、発作が減少する可能性を示唆しています。
自律神経を整える「共鳴周波数呼吸」のすべて:1分6呼吸で心身を最適化

自律神経が整うことで、片頭痛や肩こりの解消につながります。そこでご紹介するのが、「深呼吸」です。
最新の科学で注目されているのが、自律神経を効率よく整えるための**「共鳴周波数呼吸(Resonant Frequency Breathing: RFB)」**です。
**「1分間に6回の呼吸」**というシンプルな方法で、効果を得ることができます。その秘密と具体的な実践方法を解説します。
共鳴周波数呼吸は、「1分間に6呼吸」という特定のペースで行う深呼吸法です。このペースが、私たちの体にとって最も効率よく自律神経を整える**「共鳴周波数」**であるとされています。
この呼吸法の主な利点は以下の通りです。
- 即座にリラックス状態へ: リラックス効果をもたらす副交感神経が優位になります。
- ストレス軽減と情動抑制: ストレスへの耐性を高め、不安やイライラといった感情を落ち着かせる効果が期待できます。
- 血圧の安定: ゆっくりとした深い呼吸は、胸腔内圧を周期的に変化させ、血圧の低下にもつながるとされています(10分間の実践で収縮期血圧が平均4mmHg低下したという報告もあります)。
- 場所を選ばず実践可能: 特別な道具は必要なく、座っていても寝ていても実践できます。自宅だけでなく、オフィスや移動中など、いつでもどこでも手軽に取り入れられます。
- 科学的裏付け: 多くのランダム化比較試験(RCT)や機能画像研究によって、その生理学的メカニズムと効果が裏付けられています。
最も効果的な「やり方」:1分6呼吸をマスターしよう
共鳴周波数呼吸の核となるのは、**「5秒吸って、5秒吐く」**というペースです。
- 共通の準備
- 姿勢: 背筋を軽く伸ばし、肩の力を抜いてリラックスできる姿勢を取りましょう。椅子に座っても、床に座っても、仰向けに寝ても大丈夫です。
- 呼吸の重心: おへその少し下、いわゆる**「丹田(たんでん)」**に手を当ててみましょう。息を吸い込む時に、この丹田が膨らむようなイメージを持つと、効果的な腹式呼吸につながります。
- ペース管理: スマートフォンの「メトロノームアプリ」をご用意されると便利です。60bpm(1分間に60拍)に設定し、10拍ごとに息を吸い始め、次の10拍で息を吐き始めるようにすると、ペースを掴みやすいでしょう。
「1分6呼吸」や「共鳴周波数呼吸」で検索すると、誘導してくれるアプリや動画が見つかります。
- 実践プロトコル
- 5秒吸気: 鼻から静かに、ゆっくりと息を吸い込みます。お腹が膨らみ、横隔膜が下がる感覚を意識しましょう。無理に胸を膨らませようとせず、自然に深く吸い込むことを心がけます。
- 5秒呼気: 口をすぼめて「ふー」と細く長く、ゆっくりと息を吐き出します。お腹がへこんでいくのを感じながら、体の中の空気をすべて出し切るイメージで。
- 推奨時間と回数: この「5秒吸気 → 5秒呼気」を1分間に6回のペースで繰り返します。これを5分間行い、その後1分間休憩。このセットを2回繰り返す(合計10分)のがおすすめです。
- 頻度: 朝・昼・就寝前の1日3回行うと、自律神経のバランスが安定しやすくなります。特にストレスを感じる場面や、集中力を高めたい時など、必要に応じて1セット(5分)追加するのも効果的です。
Q&A: よくある質問
Q1: 息を止めると苦しい、ペースが守れない
A: 無理に息を止めたり、秒数を厳密に守ることに固執する必要はありません。最も大切なのは、**「ゆっくりと均等に呼吸する」**ことです。もし5秒が苦しいと感じるなら、3秒吸って3秒吐くなど、ご自身が心地よいと感じるペースに調整しても効果は維持されます。最終的に1分間に6〜10呼吸の範囲であれば、十分な効果が期待できます。
Q2: 頭がクラクラする、めまいがする
A: これは「過換気」のサインかもしれません。体が慣れていないうちは、深く呼吸しすぎると、体内の二酸化炭素濃度が一時的に下がり、このような症状が出ることがあります。その場合は、一度呼吸を中断し、通常の呼吸に戻しましょう。次回からは、呼吸の回数を減らしたり、吸気を少し浅くしたりして、様子を見ながら少しずつ慣らしていくようにしてください。
Q3: 持病がある場合でも大丈夫?
A: 基本的に安全な呼吸法ですが、以下のような疾患をお持ちの方は、実践する前に必ず医師に相談してください。
- 不整脈などの心臓疾患
- 重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)など呼吸器系の疾患
- 妊娠高血圧症の方
継続すれば、きっとあなたの心と体が**「最適化」**されていくのを実感できるはずです。
まとめ

長引く片頭痛や肩こりに悩む新潟市にお住まいのあなた。梅雨の時期の不調を「いつものこと」と諦めていませんか?
- 片頭痛患者さんの多くが首や肩の痛みを併発しており、肩こりを放置すると頭痛の慢性化につながるリスクがあります。
- 頭の痛みを伝える三叉神経と首・肩の痛みを伝える頸神経が脳の司令塔で**「合流」**しており、肩こりの刺激が片頭痛を増幅させるメカニズムが解明されています。
- 当院では、この神経の仕組みに着目した**「神経反射テクニック」**で、体の歪みを整え、片頭痛と肩こりの根本改善を目指します。
- ご自宅でも実践できる**「共鳴周波数呼吸(1分間に6呼吸)」**は、自律神経を整え、片頭痛や肩こりの緩和に役立つ科学的根拠に基づいたセルフケアです。
もし、この記事でご紹介した内容に心当たりがあり、根本から改善したいとお考えであれば、ぜひ一度当院にご相談ください。かんだ整骨院では、あなたの症状に合わせた丁寧なカウンセリングと体の歪みを整える治療で、痛みの根本原因にアプローチします。
憂鬱な梅雨時期でも、頭痛や肩こりから解放されませんか?心身ともに軽やかな日常を取り戻すために、私たちがお手伝いさせていただきます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
参考資料
① 片頭痛と頸・肩こりの有病率
- Al-Khazali HM, Younis S, et al. “Prevalence of neck pain in migraine: A systematic review and meta-analysis.” Cephalalgia. 2022;42(7):663-673. (24研究・計9,438例を統合解析。片頭痛患者の頸部痛有病率は非頭痛者の約12倍。)
- Matharu M, Katsarava Z, et al. “Characterizing neck pain during headache among people with migraine: Results from the CaMEO-I study.” Headache. 2024;64(7):750-763. (6か国51,969名調査。片頭痛群の68.3%が“頭痛中の頸部痛”を報告し、機能障害スコア・抑うつ率が有意に高かった。)
② 病態生理 ― 三叉神経‐頸神経収束
- Bartsch T, Goadsby PJ. “The trigeminocervical complex and migraine: current concepts and synthesis.” Curr Pain Headache Rep. 2003;7(5):371-376. (上位頸髄C2-C3求心線維が三叉脊髄路核と収束し、首・肩筋からの侵害刺激が片頭痛回路を賦活し得ることを総説。)
③ 筋・トリガーポイント介入の臨床試験
- Olesiejuk M, Chalimoniuk M, Sacewicz T. “Myofascial trigger points therapy increases neck mobility and reduces headache pain in migraine patients – pilot study.” BMC Musculoskeletal Disorders. 2025;26:105. (上部僧帽筋などへの虚血圧迫×7回で、CS-ROM↑・頭痛日数↓。CGRP濃度は不変。)
④ 気象(梅雨:低気圧・高湿度)と片頭痛
- Denney DE, Lee J, Joshi S. “Whether Weather Matters with Migraine.” Curr Pain Headache Rep. 2024;28(4):181-187. (最新研究を総括。気圧・湿度変動は発作の約20%に関与し、強い気象ストレスでは影響が増大。)
- Rodriguez A. “Study Examines Links Between Weather, Pollution, Migraines.” The American Journal of Managed Care (online). 2019 Sep 7. (ボストン98例の前向き日誌研究。高湿度は暖季における片頭痛発症リスク↑と関連。)
【監修:かんだ整骨院 神田博行】