こんにちは!新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
腰痛がつらくて、いろいろと取り組まれているけど、よくならない…とご相談をいただきました。
実はよくならなかった裏には『ストレス』が隠れていました。ストレスと腰痛の関係、対処法についてご紹介します。
ストレッチやマッサージ、それでも良くならない腰痛…
- ストレッチを毎日している
- 定期的にマッサージを受けている
- 整体にも通ったことがある
それでも腰痛が良くならない…こんな経験はありませんか?
さらに、次のような状況に心当たりがある方もいらっしゃるかもしれません。
- 仕事で大きなプレッシャーを抱えている
- 対人関係にストレスを感じている
- プライベートの悩みが尽きない
もし、これらの不安やストレスを感じているとしたら、自律神経やホルモンバランスが乱れて、腰痛が悪化している可能性があります。
痛みが改善しないこと自体が新たなストレスとなり、さらに心身に負担をかけてしまうことも…。
特に忙しい日々を送る方にとっては、この悪循環に悩むことが多いのではないでしょうか。
今回は「ストレスと腰痛の関係」や「自律神経を整えるための方法」、そして「腰痛を軽減するための簡単な体操」をご紹介します。
このブログが、あなたのつらい症状を少しでも軽くするお手伝いになれば幸いです。
ストレスでホルモンや自律神経が乱れると、腰痛が良くならない理由
短期間のストレスやプレッシャーなら、むしろ「やる気」を引き出してくれることもあります。
たとえば、仕事で大きなプロジェクトを任されたとき、「責任は重いけど、やりがいがあるから頑張ろう!」
また、対人関係で困ったことがあっても「まぁ、あの人の性格なら仕方ないかな」と気持ちを切り替えられることもありますよね。
こうしたポジティブな反応は、体や脳が「やる気」を引き出すためのストレス反応をうまく活用している状態です。短期間であれば、体に大きな影響を与えることは少ないと考えられています。
しかし、ストレスが長期化するとどうでしょうか?
- 「責任ばかり押し付けられて、どうしていいかわからない……」
- 「あの人の言動がいつも気になってしまう」
- 「何をしても不安が先立つ」
このようなネガティブな反応は、「受動的ストレス反応」と呼ばれ、心や体に大きな負担をかけます。
長期間のストレスは、「セロトニン」というホルモンの働きにも影響を及ぼします。セロトニンは、気持ちを安定させるだけでなく、体内時計や体温調節にも関わる重要なホルモンです。ストレスにさらされ続けると、セロトニンの働きが低下し、いわゆる「脳疲労」や「脳ストレス」と呼ばれる状態に陥ることがあります。
自律神経の乱れが腰痛に与える影響
ストレスが続くと、自律神経のうち「交感神経」が過剰に働きます。交感神経は、本来、緊張やストレスに対処するために必要な神経ですが、これが長時間働き続けると体に悪影響を及ぼします。
自律神経は、交感神経(体を活発にする働き)と副交感神経(体を休める働き)のバランスで成り立っています。しかし、長期間のストレスによって交感神経が常に優位な状態が続くと、体は「緊張状態」に固定されてしまいます。
本来、緊張が続いた後は体がリセットされ、リラックスモードに切り替わるべきなのですが、忙しい現代社会ではなかなかそうもいきませんよね。
結果として、「ブレーキをかけないままアクセルを踏み続ける」ような状態に。これが交感神経を過剰に働かせ、筋肉の緊張を高めたり、血流を悪くしたりすることで、腰痛がさらに悪化してしまうのです。
自分でできる交感神経の整え方と腰痛体操
乱れた自律神経を整え、腰痛を軽減するストレッチをコツコツ実践していただくと、改善していくと考えます。
4−7−8呼吸法の実践ガイド
自律神経を整え、リラックス効果が期待できる「4−7−8呼吸法」の手順です。この方法は、興奮している交感神経を鎮め、副交感神経が働きやすくしてくれます。
リラックスしたいときやストレスを感じたときに試してみてください。
準備姿勢
快適な姿勢で座るか、横になります。
背筋を自然に伸ばし、全身をリラックスさせましょう。
息を吸う(4秒間)
口を閉じて、鼻からゆっくり4秒間息を吸います。
腹式呼吸を意識すると効果的です。
息を止める(7秒間)
吸い込んだ息を7秒間止めます。
その間、全身の緊張を意識的に解き放ちましょう。
息を吐く(8秒間)
口からゆっくり8秒かけて息を吐き出します。
吐くときは舌先を上の前歯の裏に軽く当て、息をすべて吐き切ることを意識してください。
繰り返し
このサイクルを4回繰り返します。
慣れてきたら、回数を5回、6回と増やしてもOKです。
散歩
緑の中を30分ほどリズムよく散歩すると、セロトニン神経が活性化されます。散歩すると、なんだかスッキリした経験はありませんか?
それは、セロトニンの働きが高まったからです。
忙しい私たちにこそ、こういった時間を取ることが必要なのです。
ガムを噛む(咀嚼)
セロトニン研究の第一人者でおられる「有田秀穂先生」によると、リズムの良い咀嚼運動はセロトニンの分泌に良い影響を与えると教えてくださています。
ガムをリズムよく噛むと、気分が落ち着き集中力が増すと言われています。
野球やサッカーなどスポーツ選手やドライブで『ガムを噛む』のは、そういった裏付けがあったのです。
腰痛体操
背筋を伸ばすストレッチ
1. 仰向けに寝ます。
2. 片足ずつ交互に膝を抱えます。膝を両手で抱え、お腹にしっかり引き寄せるようにして30秒以上保持します。その後、足を元の位置に戻します。
3. これを左右2~3回繰り返します。
注意点: もう片方の膝は伸ばしたままにしてください。決して両足同時に行わないでください。
腸腰筋群のストレッチ①
1. 床に座り、ストレッチしたい脚の股関節をおおよそ120度曲げます。もう一方の脚は軽く膝を曲げてリラックスしてください。
2. 股関節を外側に開いたり(外旋)、内側に倒したり(内旋)して、徐々に角度を深めます。これを30秒以上、数回繰り返します。
目的: 股関節の動きを大きくすることを目指します。
腸腰筋群のストレッチ②
1. ストレッチしたい脚の股関節を、かかとが体につくまで引き寄せます。もう一方の脚は軽く膝を曲げてリラックスしてください。
2. 上体をできるだけ前屈させ、回旋させながら肘の方へ倒れ込む姿勢を取ります。この姿勢を30秒以上保持します。
3. 左右交互に2~3回行います。
まとめ
いかがでしたか?色々と取り組んではみたものの腰痛が良くならなかったのは、自律神経の乱れが原因になっていました。
私たちを取り巻く環境は、ストレスを感じることが多く考えさせられますよね。
ご紹介した方法を実践され、思い通りの日常を過ごしていただけたら幸いです。
もし、今回の方法を実践されて効果が思い通りでなかったら、他に原因があるかもしれません。その際は当院の整体がお役になれると思います。ご相談いただけたらと思います。
【監修:柔道整復師 神田博行】