こんにちは。新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
今回のブログは、肩こりが酷くなると『フワフワ』したり、『グラッ』としためまいでお困りの方へ書かせていただきました。
特に寒くなる季節によくお聞きします。最後までお読みいただけたら嬉しいです。
グルグル目がまわるような『回転性のめまい』や、ご高齢の方の『立ちくらみのように、目の前が暗くなるようなめまい』は、内耳の問題や脳の血管に重篤な問題があるかもしれません。
先ず専門医でご相談していただけたらと思います。
肩こり・首こりとめまい
肩こりがひどくなると、「盆の窪」(首の後ろのくぼみ)のあたりが重く感じられることがあります。そして、時にはフワフワとしためまいを感じることもあるかもしれません。
こうした症状は、「頚性(けいせい)めまい」と呼ばれることがあります。これは、首や肩のこりが原因となって起こるめまいのことです。
肩こりで首や肩がつらい上に、めまいまで感じると、本当に大変ですよね。
「これって何か重大な病気なんだろうか?」
「肩こりがどんどん悪化している気がする…」
そんなふうに不安になることもあると思います。
さらに、めまいが続くと、仕事や日常生活に支障が出てしまい、気持ちも沈んでしまいますよね。
そこで今回のブログでは、頚性めまいの原因や対策方法についてわかりやすくお伝えしていきます。肩こりがひどくて、首を動かすとめまいが起きる方にとって、きっとお役に立つ内容です。
ぜひ最後までご覧いただき、少しでも不安やお悩みを解消してください。
頚性めまいと肩こりの原因
肩こり
結論から言いますと肩こり・首こりからくる頚性めまいは、体の歪みが原因です。
当院へ来院される肩こりの患者さんは、例外なく『体の歪み』が見られました。
この歪みを放置したまま日常生活を送ると、負担がかかっている筋肉(歪んだバランスを補うために働く筋肉)や関節に問題が生じます。
特に、重力下で体を支えるのに重要な筋肉(腸腰筋群)に影響が出てきます。
体を支える筋肉が十分に機能しなくなると、その影響で首や肩が過剰に働きます。
首や肩は、頭を支えるために日常的に働いているため、歪みがあると重要な筋肉(例:僧帽筋や肩甲挙筋など)がバランスを維持できなくなり、これを補うために他の筋肉が無理を強いられることになります。
この過労こそが肩こりの大きな原因となります。また、体が歪むと、次のような悪循環が起こります。
1. 体の支えが効かなくなる→ 重要な筋肉が機能低下を起こす。
2. 姿勢が崩れてしまう→ バランスを保つために他の筋肉が補助を始める。
3. 周りの筋肉が助ける→ 本来の動き以外の負担が増える
4. 負担が限界を超える→ 筋肉が硬直し、血流が悪化して痛みや不快感が生じる
この負のスパイラルの結果、肩こりが慢性化するばかりか、さらなる病気や症状へと繋がっていきます。
頚性めまい
肩や首がこり、緊張が強まると、血の巡りが悪くなり、そこを通る神経が影響を受け、神経痛が起こることがあります。この神経は頭皮にもつながっているため、頭が重い感じ、何かが乗っているような不快感を引き起こすこともあります。
また、首周りの神経は自律神経とも深く関係しているため、めまいや吐き気を感じるのです。
頚性めまいは、血の巡りが改善し、固くなった筋肉が改善すると症状は消失していくと考えます。
肩こり・頚性めまいの対処法
肩こり・頚性めまいの対処法として、肩こり体操と呼吸法をご紹介します。
肩こりを運動で緩和して、呼吸で自律神経を整えます。
肩こり体操
肩こりで動きの悪くなっている肩・背中の運動です。患者さんから好評な運動です。
手のひら合わせ体操
1.背筋をぴんと伸ばして、左右の肘を胸の前で合わせ、両手のひらも合わせます。
2.手のひらと両肘を合わせたまま、ゆっくりと腕を引き上げていきます。このとき肘ができるだけ離れないように意識してください。
3.限界まで腕を高く上げたら、ゆっくりと元の状態に下げます。
両手をしっかりと押し合い、時間をかけてゆっくり上下することがポイントです。
12回行ってください。
肩すくめ体操
カバンを持って、肩をすくめるように上下します。
12回行ってください。
肩・背中の筋肉が緩む運動です。一日数回行ってください。
呼吸法
自律神経には交感神経と副交感神経があり、体の活動時や日中に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経のバランスが大切です。このバランスが乱れると不調を引き起こす可能性があります。
呼吸法によって自律神経はある程度支配することができます。たとえば、吐く時間を吸う時間の何倍にも伸ばして深呼吸をすることで、副交感神経優位にすることができます。深呼吸をすることで、次のような効果があります。
ご紹介する呼吸法は「4−7−8呼吸法」といいます。体の緊張と興奮が落ち着く効果がありますので、肩こり体操の前後に行ってください。
1. 準備姿勢
快適に座るか、横になりましょう。背筋を自然に伸ばし、全身をリラックスさせます。
2. 息を吸う(4秒間)
口を閉じて、鼻からゆっくりと4秒間息を吸い込みます。このとき、腹式呼吸を意識するとより効果的です。
3. 息を止める(7秒間)
吸い込んだ息を7秒間止めます。全身の緊張を意識的に解き放ち、体をリラックスさせましょう。
4. 息を吐く(8秒間)
口からゆっくりと8秒かけて息を吐き出します。吐くときは舌先を上の前歯の裏に軽く当ててください。
すべての息をしっかり吐き切ることを意識しましょう。
5. 繰り返し
このサイクルを4回繰り返します。慣れてきたら、回数を5回、6回と増やしていきましょう。
この呼吸法は、体の緊張を緩め心身を落ち着けるだけでなく、ストレス軽減や睡眠の質向上にも役立ちます。習慣に取り入れてみてください。
まとめ
日常生活に支障をきたす肩こりやめまい。とてもつらいその根本原因は、姿勢の乱れや筋肉のアンバランスにあります。
ご紹介した呼吸法や肩こり体操を実践していただき、肩こりを緩和していただくことで、不快なめまいが消失することを願っております。
また、ご紹介した方法で思うようにならない場合は、他に原因があるかもしれません。その際は、当院の治療がお役に立てるかもしれません。
遠慮なくご相談くださいませ。
【監修:柔道整復師 神田博行】