「ぎっくり腰で眠れない…少しでも楽な寝方はないですか?」
新潟市中央区弁天橋通のかんだ整骨院、神田です。
先日、ぎっくり腰に悩む患者さんからこんな質問をいただきました。痛みがひどくなると、夜も眠れないほど辛いですよね。
そこで、当院でお伝えしている「少しでも楽に眠れる方法」をご紹介します。
睡眠は体を回復させる大切な時間です。ぎっくり腰の症状が軽くなるきっかけにもなるので、この記事が少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。
ぎっくり腰とはどんな状態?
ぎっくり腰になると、動くたびに激痛が走り、思うように体を動かせなくなることがあります。ほんの少しの動きでも痛みを感じると、不安やストレスが大きくなりますよね。
• 「いつになったらこの痛みから解放されるの?」
• 「体が歪んでいる気がする…」
• 「またぎっくり腰になったらどうしよう…」
こうした不安を抱える方は多いですが、ひとつ安心していただきたいことがあります。それは、筋肉が原因のぎっくり腰であれば、約2週間ほどで日常生活に支障がない程度に回復することがほとんどだということです。
もちろん、「すぐに休めればいいけど、仕事や家事があるから無理…」という方も多いでしょう。そんな中で、少しでも楽に日常を過ごすためのヒントを知ることはとても大切です。
なぜ座りっぱなしがぎっくり腰の引き金になるの?
座りっぱなしの生活が健康に悪影響を及ぼすことは、今や広く知られています。でも、「どのように腰に負担がかかるのか」までご存じない方もいるかもしれません。
チェコの神経学者ヤンダ氏の研究では、長時間座ることで以下のような筋肉のアンバランスが生じると指摘されています:
• 背中や前腿の筋肉が硬く短縮する
• 一方で、腹筋やお尻、腿裏の筋肉が弱くなり力を発揮しにくくなる
このアンバランスが姿勢を乱し、結果的に腰に過剰な負担をかけてしまいます。そして、筋肉が硬直している状態で急に動いたり負荷がかかったりすると、「ぎくっ」とぎっくり腰になってしまうのです。
絶対安静ではなく「適度な動き」を
ぎっくり腰というと「動かない方がいい」と思われがちですが、実は必ずしも絶対安静が必要なわけではありません。
むしろ、可能な範囲で少しずつ体を動かし、同じ姿勢を長時間続けないことが、回復を早めるカギになります。
例えば、ゆっくり立ち上がったり、歩いたりしてください。「無理をせず、できる範囲で」が大切です。
腰に無理がなく寝る方法
ぎっくり腰になると、どうやって寝たらいいの?と多くお聞きします。
仰向け?うつ伏せ?横向き?
たくさんのぎっくり腰を観させていただいた経験から一番楽に寝れる体制は『横向き』です。
解剖学的にも横向きは、お腹や腰の筋肉の緊張を緩めると言われています。
横向きでも『シムス位』が一番楽に寝れるようです。
シムス位の取り方
シムス位は、特別な道具を必要とせず、誰でも自然ととれる寝姿勢のことです。
次の手順で姿勢を安定させましょう。
- 体の左側を下にして、横向きに寝る。
- 体をややうつ伏せ気味にして、下の左足を楽な位置に伸ばす。
- 上側の右足は股関節から曲げて、左足より前に出して置き、安定させる。
- 右手は肘から曲げて楽な位置で安定させる。
- 体の下になる左手は、体の後ろで自然に伸ばす。
シムス位は左側を下に寝ることを推奨していますが、
痛みの感じや、普段のくせなどで個人差が大きいため、右側を下にしても問題ありません。
足や手の位置を寝やすいよう自分が一番リラックスできる姿勢を見つけてください。
また、座布団やクッションを足に挟むか、毛布などを丸めて頂き、抱き枕のようにして寝ると更に楽になります。
いかがでしょうか?『シムス位』は、ぎっくり腰はもちろんですが、腰痛や妊婦さんも楽に寝ていただける寝方だと思います。
ぎっくり腰は、思い通りに動けず痛みも強いので、とてもツラい症状です。このブログが少しでも楽に、早く回復するきっかけに慣れたら嬉しいです。
最後に、当院では多くの方がぎっくり腰の治療に来院されています。ツラい症状の緩和に整体は有効です。いつでもご相談くださいませ。
【監修:柔道整復師 神田博行】