こんにちは、かんだ整骨院の神田です。
腰痛の改善や予防に、『腹筋』というキーワードは切っても切れない関係です。それはご存知の方も多いと思います。
「腹筋運動はいつやったらいいの?」
「腹筋運動と言っても色々あるけど?」
「そもそも腰が痛いのに、運動は無理!」
このような声もお聞きします。そこで、この記事では腰痛でお悩みの方へ、日々の診療から得た経験を記事にしました。
具体的には
・腰痛と腹筋の関係
・腰痛でやってはいけない腹筋運動
・簡単に出来る腹筋運動
をご紹介します。
2分くらいで読めますし、腹筋運動も写真でご紹介します。ご一読ください。
腰痛と腹筋の関係は? 改善に必要?

毎日、腰痛の患者さんを治療していると、『腹筋』の動きが悪かったり、固かったり、弱かったり。このようなことが、多くみられます。腰痛と腹筋の関係を見てみると、とても深いようです。
腰を曲げたり伸ばしたり、反ったりする運動は、腰の筋肉と腹筋がパートナーで作用することで運動できます。
この働きをアクセルとブレーキで例えると、
○腰を前に曲げる・・・腹筋が縮んで(アクセル)腰筋が制御(ブレーキ)
○腰を反らす・・・腰筋(アクセル)が縮んで腹筋が制御(ブレーキ)
このようにお互いが協力しあって働きます。さらに、腹筋は身体を支えて正しい姿勢を保つ、とても重要な筋肉です。
腰筋と連動して働く腹筋が、弱くなったり上手く使えなくなると、姿勢が悪くなります。その状態が続くと、日常生活の様々な場面で腰の筋肉に無理が掛かります。
これが腰痛の原因になる一つの理由です。
痛い腰痛に腹筋運動って逆効果?
弱って上手く使えない腹筋を鍛えることは、腰痛の改善や予防になります。ところが、腹筋運動した結果、「腰痛が、かえって悪くなった!」との声も多く聞かれます。
それはなぜでしょうか?
腹筋運動といえば、仰向けで足首をおさえてもらって、上半身を繰り返し起こす腹筋の運動をイメージされる方が多いと思います。実はこの腹筋運動ですが、やり方がマズいと効率的ではないばかりか、場合によっては腰を痛めるかもしれません。

なぜなら、腹筋が弱い人がこの運動を行なう際、多くの方が反動をつけて、『腰』の筋肉を使って上半身を無理に起こそうとしてしまいます。反動をつける時に腰筋が強く緊張してしまうので、腰の筋肉に負担をかけてしまいます。
腰痛で硬くなっている筋肉に、強い緊張は逆効果です。ですから、上半身を起こす腹筋運動で腰痛になったり、酷くなる事が多いようです。
とても簡単。腰痛でも出来る腹筋に効かせる方法(ドローイン、ドローイング)
腹筋を効果的に鍛えるには、上半身を起こす運動は必ずしも必要ではありません。上半身を起こさずとも、腰痛に効果的な腹筋運動があります。
ドローイン(ドローイング)のやり方
仰向けになって、膝を90度曲げます。
大きく息を吸ってお腹を膨らませます。
膨らみきったら、ゆっくりと口から吐ききって、お腹を凹ませます。

20秒キープします。凹ましたまま、呼吸を続けてください。それを数回続けます。
仰向けで慣れてきたら、座っている時や立っている時でも同じように行なってください。日常生活で、いつでも行えますので、より高い効果が期待できます!
まとめ
この度は、腹筋運動と腰痛について書かせていただきました。腰痛の改善や予防にお役立てください。
また、ドローインしても腰痛の改善が思わしくない時は、他に原因があるかもしれません。その際は当院の整体がお役に立てるかもしれませんので、ご相談いただけたら幸いです。
(監修:柔道整復師 神田博行)